日本フードサービス協会/5月の外食売上10.8%増、大型連休が好調
2025年06月25日 15:53 / 月次
日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の5月度売り上げ状況は、前年同月比10.8%増となった。客数は4.9%増、客単価5.6%増だった。
5月度 | 売上高前年同月比 |
全体 | 10.8%増 |
ファストフード | 11.8%増 |
ファミリーレストラン | 10.4%増 |
パブ・居酒屋 | 4.8%増 |
ディナーレストラン | 8.0%増 |
喫茶 | 9.7%増 |
5月は、大型連休が飛び石連休となったが、むしろ近場での人出が増え連休中の需要は堅調に推移。インバウンド需要も引き続き好調だった。
大阪周辺の繁華街やターミナル駅立地では、大阪・関西万博の集客がプラスに働いたという。
ファストフード業態全体の売り上げは11.8%増となった。「洋風」は、人気キャラクターとのコラボ商品やお得なランチメニューなどが好調で、15.2%増。「和風」は、客数がやや弱かったものの、週替わりの定食メニュー等が好調で、9.9%増。「麺類」は気温の上昇とともに冷たいメニューが伸びたほか、うどん業態では無料トッピングの拡充が好評で、11.1%増。
「持ち帰り米飯/回転ずし」は、引き続き値上げの影響で客数が伸び悩んだが、客単価上昇で、5.8%増。「その他」は、「カレー」がボリューム感のある期間限定メニューが、「アイスクリーム」はまとめ買いがお得なテイクアウトメニューが好評で、は8.4%増となった。
ファミリーレストラン業態全体の売り上げは、10.4%増だった。
大型連休や母の日などのハレ需要が例年通りのにぎわいとなったほか、引き続き、低価格業態やお得なセットメニューが好調で、「洋風」は8.5%増。「和風」は、食べ放題の店舗が引き続き好調、また一部とんかつ専門店ではインバウンド需要が旺盛で、11.4%増。「中華」は、各種キャンペーンの好調が続き、16.3%増。「焼き肉」は、若年層向けのフェア開催で平日集客が好調で、9.6%増となっている。
居酒屋業態は、月後半を中心に客足が戻った。勢いのあるインバウンド需要と、大阪・関西万博の集客効果で4.8%増と前年を上回った。
ディナーレストラン業態は、お得感のある平日ランチメニューやインバウンド需要の好調、万博開催中の大阪周辺ではホテル立地の店舗が好影響を受け、8.0%増となった。
喫茶業態は、原材料価格の高騰に起因する価格改定が客足に影響するところもあったが、関西地区のターミナル駅立地では万博需要もあり、9.7%増となっている。
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