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ユナイテッドアローズ/アウトレット店の利益率改善で営業利益27%増、売上高2%増

2009年08月06日 / 決算

ユナイテッドアローズが8月6日に発表した2010年3月期第1四半期決算によると、売上高は190億8000万円(前年同期比2.0%増)、営業利益14億1600万円(27.4%増)、経常利益14億2300万円(29.4%増)、当期利益6億6800万円(38.3%増)となった。

商品の調達と消化のコントロールによるさらなる売上総利益の創出、事業活動全体の業務手順の見直しによるバリューチェーンの全体最適化、本社/本部の業務の見直しによる人員体制の適正化、経営管理サイクルの確立による経営資源の最適配分の4つの重点課題に取組んだ。

このため売上総利益率、仕入原価率、プロパー消化率等の重要業績指標の改善のために、MDプラットフォームの利活用を推進した。バリューチェーンの全体最適化では、MD、生産、ディストリビュートなどの業務の棚卸による業務プロセスの可視化を実施した。

人員体制の適正化では、本社部門の業務内容の範囲や頻度の棚卸と業務の要不要の見極めを実施し、それに併せて適正な人員体制の検討を実施。経営資源の最適配分では、精度の高い単年度計画と中期経営戦略の策定のための経営戦略策定のサイクルの検討と決定を行い、投資案件の効果検証と投資精度向上のため、投資判断の検討プロセスの決定を行った。

店舗状況では、第1四半期でユナイテッドアローズ業態が出店2店舗(別館扱いから独立店舗扱いへの転換による)、スモールビジネスユニット、UAラボで出店1店舗を実施し、期末店舗数は141店舗となった。連結子会社のフィーゴは直営店12店舗体制を維持した。同じく連結子会社のペレニアルユナイテッドアローズは2店舗を出店し、期末店舗数は4店舗。コーエンは7店舗を出店し、期末店舗数を23店舗とした。

売上総利益は、セールなどの値引き販売の拡大などでレギュラー店の売上総利益率は前年比で低下したものの、当年物商品の早期消化などでアウトレット店の売上総利益率が改善し、売上総利益率は55.1%(0.7%増)、売上総利益額は105億1000万円(3.3%増)となった。販売費・一般管理費は、主に宣伝販促費や備品消耗品費が減少し90億9300万円(0.4%増)と横ばいで推移し、売上の伸びを下回った。

通期は売上高826億4400万円(3.7%増)、営業利益44億7800万円(3.7%増)、経常利益43億円(0.4%増)、当期利益19億4300万円(52.5%増)を見込んでいる。

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