流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





三越伊勢丹HD/百貨店各地で減収、売上高は7054億円に

2008年11月14日 / 決算

三越伊勢丹ホールディングスが11月13日に発表した2009年3月期第2四半期決算によると、売上高は7054億3600万円、営業利益112億2100万円、経常利益192億3600万円、当期利益121億9800万円となった。同期が第一期の会計期間となるため、前年同期は記載していない。

事業別の概況では、中核の百貨店業で4月に統合記念祭を開催したほか、9月に伊勢丹新宿本店で婦人フロアのリモデルを行い、新規顧客開拓に努力したが、全体の底上げまでにはつながらず各店舗で減収となった。同期は三越の池袋店、鹿児島店、武蔵村山店、名取店(宮城県名取市)と鎌倉、盛岡の小型店舗営業を終了。池袋店も固定資産譲渡を9月に決定した。海外では、瀋陽伊勢丹(中国)の開店、既存店の売上拡大で増収。しかし瀋陽伊勢丹の開店経費増などで減益となった。上海錦江伊勢丹(中国)は8月に清算が決定した。初会計期間の売上高は6554億5100万円、営業利益は101億5300万円。

クレジット・金融業は、伊勢丹アイカードの伸び悩みと、今月発行予定のVISA付新アイカード用システム投資のため減益。売上高は73億3500万円、営業利益は12億1600万円。小売・専門店業は、クイーンズ伊勢丹の砧店(東京都世田谷区)が3月に、東陽町店(東京都江東区)が4月にそれぞれオープンし増収。、利益面では、新規開店の経費負担増で減益となった。また希望ヶ丘店(東京都世田谷区)を9月30日で閉店している。売上高は316億2700万円だが、1億5000万円の営業損失を計上した。

不動産管理などのその他事業では三越不動産や、物流業の伊勢丹ビジネスサポートを含む25社で構成され、同期は売上高742億2300万円、営業利益7億7900万円を確保した。

通期は第二四半期の業績を勘案し、予測値を修正した。修正後の予測売上高は1兆4800億円、営業利益250億円、経常利益400億円、当期利益270億円を見込む。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧