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三越伊勢丹HD/3月期の売上高1兆4266億円、経常利益350億円

2009年05月12日 / 決算

三越伊勢丹ホールディングスが5月12日に発表した2009年3月期決算によると、売上高は1兆4266億8400万円、営業利益195億8200万円、経常利益350億5200万円、当期利益46億8300万円となった。

事業別の概況は中核の百貨店業で、昨年4月の統合記念祭、9月の伊勢丹新宿店婦人リモデル、11月の三越仙台店の増床などで新しい顧客の開拓に取組んだが各店舗で減収となった。店舗政策の一環として、三越の武蔵村山店(東京都武蔵村山市)、名取店(宮城県名取市)鎌倉、盛岡各店は今年3月1日、池袋店、鹿児島店は5月6日で営業を終了した。

海外百貨店は、東南アジア、中国とも円高の影響もあり減収。利益面では、中国新店の開店に伴う経費負担増などで減益となった。上海錦江伊勢丹は、昨年12月に閉店し、連結財務諸表に重要な影響を及ぼさなくなったため、同期より連結対象から除外した。事業売上高は1兆3229億2500万円、営業利益は191億3400万円となった。

小売・専門店業はクイーンズ伊勢丹が昨年3月に砧店(東京都世田谷区)、4月に東陽町店(東京都江東区)などをオープンし増収。一方で、新規開店に伴う経費負担増などの影響により減益となった。3店舗の開店と並行して希望が丘店(東京都世田谷区)は昨年9月30日で閉店し、売上高は638億2200万円、営業損失は5億300万円だった。

クレジット・金融業は、伊勢丹アイカードが11月に「VISA付新アイカード」を発行したが、百貨店カード取扱高の減少やカードシステム投資などの費用発生などで減益となった。売上高は152億6900万円、営業利益は11億8200万円。

その他事業は、営業支援機能を担うグループ会社が統合効果を早期に創出すべく、生産性の高い業務基盤の構築に取組み、売上高は1430億3900万円、営業利益は23億5100万円となった。

来期は売上高1兆2800億円(10.3%減)、営業利益20億円(89.8%減)、経常利益150億円(57.2%減)、当期利益200億円(327.1%増)の見通し。

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