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三越伊勢丹HD/4月~6月の営業利益3倍に、合併効果進む

2011年08月13日 / 決算

三越伊勢丹ホールディングスが8月12日に発表した2012年3月期第1四半期の業績は、売上高が2899億5100万円(0.2%増)、営業利益50億100万円(3倍)、経常利益79億4900万円(36.6%増)、当期利益168億9600万円(前年同期は7億9500万円の損失)と増収増益となった。
百貨店業は、節電・防災関連商品や家族と大切な人との絆を見つめなおすギフトなどが堅調に動き、売上減少幅は縮小傾向。
また、震災直後に大幅に落ち込んだ高額品の動きや外国人客の来店も復調傾向にある。
被災した仙台三越は、震災直後より食品を中心に営業を継続し、4月28日より全館完全営業体制を整え、増収増益。
百貨店事業の再編は、三越と伊勢丹が、4月1日付で合併し、三越伊勢丹がスタート。札幌エリアも同日に札幌丸井今井と札幌三越が合併し、札幌丸井三越がスタートし、百貨店事業の再編は完了した。
海外は、中国・東南アジアの各社合計で増収増益となり、百貨店業の売上高は2627億7600万円(2.1%減)、営業利益は25億9700万円(5.9%減)となった。
クレジット・金融・友の会業は、エムアイカードの三越伊勢丹グループ店舗全体で共通のサービスを提供できる体制を整い、増収・増益に転じ、売上高は74億4300万円(40.0%増)、営業利益は12億7300万円(前年同期は営業損失11億2700万円)となった。
小売・専門店業は、4月にスーパーマーケット業のクイーンズ伊勢丹と食品製造卸売業の二幸が合併し、三越伊勢丹フードサービスがスタート。
三越から分社化した三越伊勢丹通信販売は、グループの総合的な通信販売事業の専門会社として無店舗販売の展開を進め、小売・専門店業の売上高は212億4400万円(55.2%増)、営業利益は400万円(前年同期は営業損失1億6500万円)。
その他は、物流業の三越伊勢丹ビジネス・サポート、人材サービス業の三越伊勢丹ヒューマン・ソリューションズ等の営業支援機能を担うグループ会社が、生産性の高い業務基盤の構築に取り組み、売上高は163億2900万円(12.6%減)、営業利益は8億6200万円(71.9%増)となった。
通期は、売上高1兆2160億円(0.4%減)、営業利益160億円(45.5%増)、経常利益280億円(3.3%増)、当期利益330億円を見込んでいる。当期利益は、繰延税金資産の計上で大幅な増となった。

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