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文教堂グループHD/当期損失16億円

2009年10月15日 / 決算

文教堂グループホールディングスが10月15日発表した2009年8月期業績によると、売上高463億1600万円(前年同期比9.6%減)、営業利益3800万円(56.5%減)、経常損失1億5000万円(前期は9200万円の経常損失)、当期損失16億1000万円(4億6100万円の当期損失)となった。

売場面積や立地条件など時代のニーズに合わなくなりつつある既存店の売上高は低調に推移し、収益悪化の大きな要因となった。課題を解決するため、経営効率の改善を最重要課題として掲げ、スクラップアンドビルドを中心とした事業構造の改革を進めた。

具体的には、直営店31店舗の不採算店舗を閉店するとともに、閉店に伴い人員削減や店舗運営の効率化による適正な人員規模を検討。希望退職者の募集を行い人員体制の合理化に着手した。FC店の閉店は4店舗だった。売場の効率化を図るため、ゲオとの提携を強化するとともに、単独立地の郊外型店舗を閉鎖し、テナント型や駅前立地の店舗を開店することによって構造改革を実施した。

新規店は、営業基盤を確保するため、すすき野とうきゅう店、岩槻店、ららぽーと横浜店(ホビー業態)、東小金井店、札幌駅店、水戸店、溝ノ口南口店の7店舗を出店。

経常損失は、既存店の売上高の低迷により売上総利益が減少し、1億4200万円となった。当期損失の発生については、閉店店舗の固定資産除却損3億6900万円、賃貸借契約等解約損6億2400万円、希望退職者の募集に伴う特別退職金5200万円、減損損失2億4200万円を計上したことに加え、先行き不透明な経済環境を考慮し繰延税金資産の一部を取り崩したことにより税金費用が増加したことが原因。

事業構造の改革により減少した自己資本の充実を図るため、10億9200万円の種類株式と普通株式の第3者割当増資を行った。

来期の業績予想は、売上高407億円、営業利益4億円、経常利益3億3000万円、当期利益1億5000万円の見通し。

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