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近鉄百貨店/売上高6%増、各事業で減益営業損失11億7000万円

2009年07月13日 / 決算

近鉄百貨店が7月13日に発表した2010年2月期第1四半期決算は、売上高741億100万円(前年同期比6.0%増)、営業損失11億7000万円(前期は3億8300万円の営業利益)、経常損失11億7600万円(1億4800万円の経常利益)、当期損失19億1700万円(7000万円の当期損失)となった。

中部近鉄百貨店と和歌山近鉄百貨店を吸収合併し、四日市店、名古屋店、和歌山店、草津店を直営店舗した。また、阿倍野店で2014年春の「阿部野橋ターミナルビル タワー館」(仮称)完成に向け、建替部分の売場閉鎖を完了。3月20日に既存東館部分の売場をリフレッシュオープンした。

百貨店業では、中部近鉄百貨店・和歌山近鉄百貨店との合併で商品の共同仕入れの拡大や、販売面のノウハウの共有による営業力の強化を図った。阿倍野地区では、リフレッシュオープンに合わせヤングスクエアを開設。ヤング層の集客に注力し、グランドオープン記念祭を開催するなど増収を図った。

これにより、阿倍野店、Hoop、andによる阿倍野地区3館営業体制を確立し、フルライン・フルターゲットを維持する営業基盤を整えた。また、5月28日付で業務組織を改正し、商品力の強化、販売関連業務の効率化、阿倍野店建替え計画の推進にあたり、それらの機能的な推進体制を構築するため、MD統括本部を新設した。しかし、厳しい消費環境と新型インフルエンザの影響などで売上高は691億8400万円、営業損失9億9700万円となった。

卸・小売業は、ビッグウィルが上本町店をオープンしたことで増収となったが、シュテルン箕面、ジャパン・シーフーズとも消費の全般的な不振による影響が大きく、売上高は17億9500万円、営業損失7200万円となった。

その他事業では、近創の売上高は前期比で増加したものの、売上高は31億2100万円、営業損失1億1300万円となった。

通期は売上高3340億円(19.0%増)、営業利益9億円(123.7%増)、経常利益8億円(10.8%減)、当期利益4億円(51.8%増)を見込んでいる。

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