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近鉄百貨店/当期利益2億2400万円に、阿倍野店建替え減収対策進む

2008年10月09日 / 決算

近鉄百貨店が10月8日に発表した2009年2月期中間決算によると、売上高1418億4700万円(前年同期比2.0%減)、営業利益4億500万円(73.8%減)、経常利益1億2500万円(91.5%減)、当期利益は2億2400万円(前年同期は1億2900万円の中間純損失)となった。

同社は、取壊し予定の阿倍野店旧館部分にある売場の移設工事に着手するとともに、建替え工事期間中の阿倍野店の営業面積縮小による減収を補うため阿倍野店以外の各店において売場改装を実施した。

百貨店業は、隣接地で新歌舞伎座や商業施設を擁する複合ビルが建設される上本町店で1階の増床と婦人洋品売場の改装、生駒店は大型生活雑貨店「無印良品」をはじめ料理教室やエステサロンなどの専門店の新規導入と各階の商品構成を再構築する売場改装を実施し、売上高は1285億4100万円(2.5%減)、営業利益は4億6700万円(55.3%減)となった。

卸・小売業は、ジャパン・シーフーズは堅調に推移したものの、設備修繕費など諸経費の増加がありシュテルン箕面は、輸入自動車業界全体の販売不振で、売上高46億3900万円(5.2%減)、営業利益
2400万円(72.2%減)となった。

通期の見通しでは、本格化する阿倍野店旧館部分建替え工事期間中の収益体質を確立のため、この9月に阿倍野店南側用地に、都市生活者のライフスタイルをテーマに、大型生活雑貨店「ロフト」を核店舗に40店舗を擁する専門店ゾーンと文化サロン、旅行サロンとで構成する都市型複合商業施設andを開業した。

枚方店、桃山店も改装をそれぞれ実施している。

また、商品力の強化と販売関連業務の効率化するため、顧客情報と商品情報とを一元的に管理する新営業情報システムを2009年度上半期中の全面稼動に向け構築している。

なお、2009年3月1日、中部近鉄百貨店と和歌山近鉄百貨店を吸収合併し、経営資源の最適配分や後方業務の一元化等による経営の効率化、また、共通商品の一括仕入れ推進、販売面におけるノウハウ共有化による営業力の強化を図っていく。

通期の業績見通しは、売上高は2910億円(前年度比3.1%減)、営業利益11億円(70.7%減)、経常利益11億円(70.8%減)、当期利益3億円(33.9%)を見込んでいる。

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