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ABCマート/2月期は自社ブランドと海外事業好調で増収増益

2011年04月06日 / 決算

エービーシー・マートが4月6日に発表した2011年2月期決算によると、売上高1273億6700万円(前年同期比12.2%増)、営業利益268億5700万円(11.0%増)、経常利益267億1000万円(4.5%増)、当期利益183億7400万円(26.9%増)となった。
国内の通信販売含む全店売上高は9.6%増、既存店は0.7%増。緩やかなデフレ環境のもと、下半期以降トレンドや機能をメインに打ち出した商品戦略が功奏し、客単価は2%程低下したが、客数は既存店で3%程増加した。
品目別販売実績は、スポーツ616億1347万円(9.2%増)、レザーカジュアル216億2760万円(17.3%増)、レディース172億9697万円(13.0%増)、ビジネス93億8632万円(10.7%増)、キッズ69億2566万円(10.2%増)、サンダル32億3296万円(7.8%増)、その他72億8413万円(30.5%増)だった。
レザーカジュアルやビジネス、スポーツでは、カテゴリーごとに価格帯の幅を広げ、接客を通じてお客の用途に合わせた機能・価格帯の提案を行うことで、付加価値商品の販売が好調に推移した。
自社レディースブランド「NUOVO(ヌオーヴォ)」も、リーズナブルな価格とトレンドに沿ったデザインの両面においてより幅広い年齢層の女性から支持を得て、昨年に続き飛躍的な伸長率となった。
レディースカテゴリーとレザーカジュアルカテゴリーの売上高構成比は前期から大きく伸びた。価格帯の幅を広げたことやトレンドやライフスタイルを軸とした商品提案を強化したことで、新規顧客層の獲得に加え、既存顧客層の回帰にもつながった。
86店を出店、19店を閉店し期末時点の国内店舗数は574店舗となった。商業施設のリニューアルに伴う新規出店は、86店中38店だった。既存店舗では、売上のさらなる伸びが見込める商業施設では積極的な改装を行い、38店の既存店を改装した。うち22店は売場を増床した。
ABC-MART KOREA,INC.の売上高は132億800万円(25.4%増)、ウォンベースでは1844億7900万ウォン(38.2%増)。 ABC-MART TAIWAN,INC.の売上高は17億2000万円、台湾ドルベースでは6億3000万台湾ドルだった。  海外売上高は149億2900万円(41.8%増)、営業利益28億6300万円(68.4%増)となった。
来期の業績は、東日本大震災の影響により現時点では未定としている。

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