ABCマート/通期増収増益、次期売上高1000億円突破見込む
2009年04月08日 / 決算
エービーシー・マートが4月8日発表した2009年2月期の連結業績によると、売上高973億4100万円(前年同期比9.8%増)、営業利益202億2300万円(10.8%増)、経常利益196億1000万円(4.2%増)、当期利益110億8700万円(4.7%増)となった。
商品面で、うす底のバレエタイプのレディーススポーツやハイソール、ムートンブーツなどでファッショントレンドを捉えたほか、健康志向を受けてスポーツシューズの打ち出しを強化したことで、レディースシューズとスポーツシューズが好調に推移した。
ガソリン代の高騰や景況感の悪化による買い控えの影響で、ビジネスシューズは伸び悩んだ。店舗展開については、年間65店舗の期初の出店計画に対し、89店舗の出店を達成した。会計年度末の国内店舗数は444店舗(閉店14店舗)となった。
海外は、連結子会社ABC-MART KOREA,INC.(12月決算)が韓国で14店舗出店(4店舗閉店)し、決算期末時点(2008年12月31日)で53店舗となった。
韓国の業績は、円高ウォン安による影響で売上高は前期比16.7%減の69億7300万円となったが、営業利益は前期比58.4%増の12億6700万円となった。ウォンベースでの売上高は前期比39.3%増の959億2400万ウォン、営業利益は前期比159.3%増の174億3900万ウォンと増収増益となった。
事業別では、シューズ関連事業の売上高が、前期比10.2%増の970億円。国内店舗の売上高増収率には、89店舗の新規店舗の売上高が寄与したことなどによって、全店(通信販売含む)で前期比13.0%増、既存店で前期比1.1%増となった。
店舗展開は、大型店舗の増加に伴い、一昨年から取り組み始めたスポーツアパレルの展開を広げるなど、業態の多様化を進め、好条件の出店環境が整ったため、より精査した出店をすることができた。
品目別売上高には、昨年に引き続きレディースシューズの売行きが好調で、売上高構成比が前期に比べ0.9ポイント増加の11.8%となった。
認知の高まったハイソールを始め、ムートンブーツなどがファッショントレンドを捉え、また健康志向を背景にスポーツシューズでは高機能ランニングシューズが、レザーカジュアルではトレッキングシューズが売上を伸ばした。うす底のバレエタイプが好調だったことも、スポーツシューズの売上増加に大きく貢献。
一方、ビジネスシューズは景況感の悪化による影響を受け、前期比0.8ポイント減の7.9%だった。
所在地別セグメントの業績をみると、日本国内では、89の新規店舗の売上高が寄与したことなどにより、売上高は前期比12.4%増の905億2800万円、営業利益は前期比8.3%増の188億9100万円となった。韓国では、連結子会社ABC-MART KOREA,INC.の業績は順調に伸びているが、円高ウォン安の影響を受け、売上高は前期比15.7%減の69億7300万円とだったが、営業利益は前期比64.1%増の13億3300万円となった。
次期の見通しは、無理に売上を求めることは在庫の増加や粗利の棄損につながりやすいことを考慮し、保守的な計画を前提に企業体質の強化に努める。
商品展開は、ファッショントレンドとしてのスポーツシューズの広がりは収束したが、ランニングやウォーキング、トレッキングといった健康志向に基づくスポーツへの関心は高まりを見せており、こうしたスポーツへのエントリー層に対しての取り組みを強化していく。
売上が順調に伸びているレディースシューズに関しては、独自商品の「Hawkins Sport」のハイソールスニーカーと、「NUOVO Collection」で展開するパンプスやブーツを中心に、更なる顧客層の開拓を進める。
出店は、55店舗の新規出店を見込み、商業施設のリニューアルや小商圏向け、ロードサイド型など採算性を重視しながら出店する。
2010年2月期の通期の連結業績予想は、売上高は前期比8.5%増の1056億円、営業利益前期比5.3%増の213億円、経常利益は前期比6.6%増の209億円、当期純利益は前期比1.0%増の112億円を見込んでいる。
関連カテゴリー
最新ニュース
一覧- アダストリア/ロボット導入で物流効率が最大60%向上、機械化で物量増加に対応
- まいばすけっと/25年度は150~200店舗の出店を計画
- イオン/3~5月トップバリュの売上高13%増、DS向けブランドは23%増
- カインズ/「いせさきガーデンズ」9/26リニューアル、16店舗が新規オープン
- イオンモール/日清製粉から岡山駅前の土地を購入
- イオンモール/茨城県「水戸オーパ」が来年7/31閉店
- 食品主要195社/25年値上げは累計2万品目超を予想
- 大手百貨店/7月売上高三越伊勢丹5.2%減・H2O8.8%減、免税売上が低調
- 吉野家/埼玉県にカレー新業態2号店「もう~とりこ エキア志木店」オープン
- まいばすけっと/「青山一丁目駅西店」 「川崎土橋南店」8/8オープン
- 【PR】マーケティング研究協会/「商品と消費者のつながりを強くするコミュニケーション戦略セミナー」9/17開催
- ローソン/北海道「浜頓別役場前店」8/5オープン、まちかど厨房・名産品など導入
- CCC/経済産業省の別館に共創空間・カフェをオープン
- スシロー/8月は大型タッチディスプレー「デジロー」全国5店舗に導入
- コスモス薬品/大阪府岸和田市に「ドラッグコスモス岸和田田治米店」来年2/24新設
- 大屋/香川県丸亀市に「mac郡家店」来年2/18新設
- H2O 決算/4~6月営業利益40.6%減、インバウンド苦戦・改装による売場閉鎖響く
- ZOZO 決算/4~6月増収増益、LYSTの完全子会社化で通期予想修正
- 王将フード 決算/4~6月増収増益、設備・人材・DX投資も推進
- アルビス 決算/4~6月営業利益28.4%減、賃金増・店舗投資コストなどで
- ジョイフル本田 決算/6月期増収増益、資材・プロが堅調
- スクロール 決算/4~6月営業利益25.6%減、通販で春物・盛夏物商品が苦戦
- 日本調剤 決算/4~6月増収増益、新規出店・処方せん枚数の増加などで
- 経産省/6月の商業動態統計、商業販売額は1.7%増の52兆350億円
- スーパーマーケット/6月の販売金額、4.8%増の1兆3766億円(経産省調べ)
- 家電大型専門店/6月の販売額は5.6%増の4261億円(経産省調べ)
- ホームセンター/6月の販売額は2.3%増の2955億円(経産省調べ)
- 百貨店/6月の販売金額、8.0%減の5054億円(経産省調べ)
- ドラッグストア/6月販売額は6.5%増7984億円、店舗数は3.9%増(経産省調べ)
- イオン 決算/3~5月最終赤字65億7000万円、営業収益は過去最高を更新
- 淀屋橋ステーションワン/今秋までに11店舗オープン、スカイテラスを一般開放
- 大阪・淀屋橋駅西地区/オフィス・商業複合「淀屋橋ゲートタワー」26年7月オープン
- ルクア大阪/「AKOMEYA TOKYO」など新規6店舗8/29以降オープン
- イオン/カリフォルニア産のカルローズ米税別1980円に8/5値下げ
- イオン/レトルトカレー、アイスなどトップバリュ30品目8/25値下げ
- ローソン/「プレミアムロールケーキ」8/5に13円値下げ
- 総合スーパー/6月はイオン2.1%増、PPIH4.5%増、ヨーカドー3.6%増
- スーパーマーケット/6月既存店売上、ライフ3.2%増など10社前年越え
- ランディーズドーナツ/新宿駅イイトルミネにテイクアウト専門店9月下旬オープン
- 【PR】マーケティング研究協会/「食品強化型 ドラッグストア徹底研究セミナー」東京で8/28開催