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コロワイド/3月期は出店遅延と震災で当期損失27億円

2011年04月28日 / 決算

コロワイドが4月28日に発表した2011年3月期決算によると、売上高1010億8300万円(5.2%減)、営業利益30億6100万円(28.0%減)、経常利益20億4000万円(31.0%減)、当期損失27億4000万円(前期は14億8600万円の当期利益)となった。
郊外型レストラン業態におけるテレビCMによるブランドイメージの定着化策や焼肉業態における食べ放題メニューの訴求、すし業態でのテイクアウト強化など業態毎の販促を実施した。コスト面では内製品使用比率の向上に加え、物流コストや原価率の低減を図った。ワークスケジュールの電子化や残業時間管理の徹底で人件費を削減した。
48店を新規出店し、震災により営業継続が不可能となり廃業となった店舗も含め41店の閉鎖を行い、期末の直営店舗数は875店舗となった。
売上高は、新規出店の出店時期に遅れが出たことや客単価減少による売上高減少に加え、東日本大震災の発生により3月度の売上高が23.2%減と著しく低下した影響もあり、5.2%減となった。
固定資産売却益等の特別利益はあるものの、災害による損失及び震災後の見通しを踏まえ店舗内装設備等の減損処理を当連結会計年度末に新たに72物件に対し実施したことや、当連結会計年度期首に計上した資産除去債務会計基準の適用に伴う影響額等の特別損失を合せて41億5900万円を計上した。
また、一部連結子会社で、震災による当期と今後の業績動向を慎重に検討した結果、繰延税金資産を取り崩し法人税等調整額7億600万円を計上したことにより、当期損失となった。
来期は売上高1019億1500万円(0.8%増)、営業利益32億3800万円(5.8%増)、経常利益22億4900万円(10.2%増)、当期利益10億2000万円(-)の見通し。

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