あきんどスシロー/9月期売上高は5.4%増の1257億円
2014年10月09日 / 決算
- 関連キーワード
- akindo-sushiro
あきんどスシローは10月9日、2014年9月期の売上高が1257億円(前年同期比5.4%増)となったと発表した。
<売上を発表する豊崎社長>

同日、都内で開いた事業戦略説明会で、豊崎賢一社長が明らかにした。豊崎社長は「回転ずしの市場規模は約4000億円でほぼ頭打ちとなっている中で、当社は商品戦略などで売上を伸ばすことができた」と語る。
<海と田んぼPROJECTを発表する豊崎社長>

今期は、商品戦略の一環として、「海と田んぼPROJECT」を開始。まず滋賀県蒲生町にスシロー専用米を作る田んぼを確保し、10月から店舗で他の生産地のコメとブレンドして使用する。
寿司の半分はコメが占めており、寿司の味の大きな要素であることから、コメの生産者との連携を深め、品質の高いコメの安定供給を目指す。今後、茨城、福島、兵庫、鳥取、岡山、熊本でも、スシロー専用米を作る生産者の開拓を進める。
<真はたとコメ>

寿司ネタでは、三重県熊野灘で育てた「真はた」を本格展開する。真はたは、知名度はないが、味わい深い高級魚で、三重県の養殖業者と共同で、真はたを育てた。10月10日から、数量限定で全国で「真はた」を展開。同業他社にない商品を訴求することで、差別化を図る。
<真はたのすし>

店舗戦略では、従来型の郊外ロードサイド型店舗を前期の2倍となる40店出店。そのほか、2015年1月中旬を目途に、中目黒に都市型小型店の新業態「ツマミグイ」を出店する計画だ。
サービス面では、2015年春に、来店予約システムのほか、注文したすしをすぐに持ち帰れる「持ち帰りシステム」を導入する予定だ。
豊崎社長は「商品力の磨きをかけ、新しい味わいを提供することで、うまいすしを、腹一杯。うまいすしで、心も一杯。という企業理念を実現し、さらなる売上向上を図る」と語る。