TRNコーポレーション/特別損失かさみ、当期損失21億円
2009年04月30日 / 決算
ハークスレイのグループ会社、TRNコーポレーションが4月24日に発表した2009年2月期決算によると、売上高は344億4400万円(前年同期比13.2%増)、営業損失1億6400万円(前期は4億200万円の営業利益)、経常損失5億300万円(前期は2億3100万円の経常利益)、当期損失21億9100万円(4億1900万円の当期損失)となった。
子会社の店舗プレミアムが運営する直営店事業で不振店の閉鎖を行い、固定資産除却損1億8400万円、店舗撤退損失1億9300万円を計上。また、子会社の店舗流通ネットの長期未収入金のうち回収が困難と判断した債権に対し2億2700万円の貸倒引当金繰入額を計上した。
さらに、子会社のTRNアセッツと同社が運営する投資事業組合から貸付を行っている1社について取立て不能、一部遅延の可能性があると判断したため、懸念先の貸付金の全額2700万円を貸倒引当金に計上するなど特別損失額が膨らみ、最終損益となった。
事業別の概況は、主力の店舗運営事業の売上高が288億900万円(16.1%増)、営業利益は、1億8000万円(81.5%減)と大幅減益。営業利益の減少は、昨年度までのような大型案件の取組をリスク分散の観点から抑制したものの、買取資産に係る償却負担が増加したため。店舗運営事業の本社管理費用の負担額は3億円。
店舗総合サービス事業は、当期より与信管理中心の事業に転換したことで減収となった。売上高は5億100万円(28.6%減)、営業利益は7400万円(前年度は400万円の営業損失)となった。
店舗コンサルティング事業は、直営店舗の運営とともに一部店舗の売却も進めた。昨年12月には、民事再生を申請したびっくり本舗より、寿司チェーン店41店舗を譲受した。
一部店舗の売却による収入を確保したが、一方で食材、諸資材の高騰の影響も受け、寿司チェーン店でも営業譲受後のブラッシュアップコストが発生したため売上高は39億1000万円(41.2%増)、営業損失は2億9200万円(2億2700万円の営業利益)となった。店舗コンサルティング事業の本社管理費用の負担額は1億5600万円。
店舗人材関連事業では、人材費削減の影響で新規加盟店が伸び悩んだことや、外食業界にの採用環境の悪化で優秀な人材の採用が思うように進まず、事業の拡大に遅れが生じた。売上高は6億8800万円(39.3%減)、営業損失は1億9600万円(営業損失5億7800万円)と利益面で改善した。
来期は、売上高314億円(8.8%減)、営業利益4億2400万円、経常利益1億4100万円、当期利益8000万円の見通し。
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