流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





日清医療食品/118カ所で汚染米使用

2008年09月18日 / 商品

日清医療食品は9月17日、三笠フーズが販売した汚染米の使用状況につき、受託先納入件数が118カ所に上ったと発表した。9月11日には119カ所と発表していたが、改めて精査した結果118カ所だった。汚染米の使用は大阪府で48件・352kgの使用が確認されたほか、兵庫県は24件・112kg、京都府で26件・115kg、奈良県では7件・99kg、滋賀県で10件・43kg、和歌山県で3件・13kgの使用が確認された。

施設ごとの購入数量は、病院・医院などの医療機関が34件・ 269.7kg、老人健康施設・特別養護老人ホームなどで83件・456.3kg、保育所が1件・8.0kgとなっている。未使用の汚染米は9月15日までに回収を完了した。

汚染米の使用・混入は9月8日、保健所から取引業者の大和商会に、大和商会が大豆油糧を通じて購入しているもち米に汚染米混入の可能性があるとの報告が入ったことがきっかけ。大和商会からも同日、日清医療食品近畿支店にこのもち米の使用を控えるよう連絡が入った。近畿支店は同日中に、このもち米の各納入先に使用中止と回収を手配したという。9月10日には、近畿支店に農林水産省近畿農政局から正式に連絡があった。

汚染されたもち米は、日清医療食品が給食用食材として仕入れた。そして食事提供業務を受託している各施設の厨房で赤飯やおこわなどとして提供され、大半が消費されたという。一部は大豆油糧経由で大和商会から仕入れたものだが、輸入販売元の三笠フーズから大和商会に至るまで、約10社の仲介業者が介在していた。日清医療食品は、汚染米の包装形態が「アメリカ産もち米100%」と表記されていたため、ラベル表記のまま米国産もち米と認識して購入。最終的な出所が三笠フーズの非食用米だったとは全く認知していなかった。

現時点で、受託先施設から健康被害の発生報告はない模様。現在本社と各支店で、米穀類の調達ルートや汚染米などの混入の有無を仕入れ元に照会するなど調査を続行している。今後の仕入れ体制については、本社で集中購買する食材、各支店で購入する地場集中購買品もメーカー、ベンダーに産地証明を添付させる。このほか、第三者機関による抜き打ち検査も実施していく。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧