流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





日本百貨店協会/3月の総売上高13.1%減の約5730億円

2009年04月19日 / 月次

日本百貨店協会が4月17日に発表した3月の全国・東京地区の百貨店売上概況によると、全国の百貨店(調査対象87社・277店舗)売上高総額は約5730億円と前年同月比13.1%減を記録し13か月連続の減少となった。

全国動向は、地方物産展や期末感謝セールなどのイベントが好評で、改装効果が一部店舗に見られたこともあったが、単品購入傾向などの傾向で客単価が下落。さらに各社のセール強化などで商品単価が下落しており、またホワイトデー商戦も土曜日のためあまり伸長が見られなかった。品目別動向ではその他(18.3%増)が前月に引き続き伸長し、サービス(1.7%増)も伸びたほかは全分野で減少。菓子(2.3%減)、食料品(4.2%減)なども前月からの減少が続いた。

このほか、美術・宝飾・貴金属(18.4%減)、家具(28.2%減)、身のまわり品(17.0%減)も落ち込んでおり、衣料品は全体で17.4%減の減少となった。地区別動向では全国で落ち込みが見られ、10都市の前年比実績は13.3%減、10都市以外の地区は12.8%減となった。最も落ち込みが大きかったのは仙台の16.2%減。

東京地区(13社・28店舗)の売上概況は、総額約1142億円(12.9%減)とこちらも13か月連続で減少した。3月の来店客数はやや減少傾向が見られたが、売上高に比べると堅調で、都内の各店舗でほぼ95%前後で推移した。商品別動向では、シャツ、ブラウスなどに一部動きが見られたものの、スプリングコートなど重衣料が苦戦した。

このほか、前月同様その他が59.4%増と大きく伸長。サービス(22.9%増)も伸びも目立った。家具(16.4%減)、家電(16.0%減)、美術・宝飾・貴金属(19.2%減)も前月同様落ち込が目立ち、衣料品では紳士物が20.0%減となり、衣料品全体では18.6%減となった。 

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧