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住友化学/合弁会社設立しCO2分離事業に参入、市場規模拡大見込む

2012年10月29日 / 商品

住友化学は10月16日、住友商事、ルネッサンス・エナジー・リサーチと共に、CO2分離事業への参入に向けて合弁会社を設立すると発表した。CO2を分離する技術として、CO2を選択的に透過する膜(CO2選択透過膜)を用いた「膜分離法」を用いる。

3社はルネッサンスが開発したCO2選択透過膜をもとに、プロセスがよりシンプルでエネルギー消費を大幅に削減できる「膜分離法」について、技術面や市場規模などについて検討を行ってきた。この結果、世界最高水準の分離能力を有するCO2選択透過膜の開発に成功し、その優位性が確認できたという。これにより、新会社を設立して事業化に向けた本格的な取り組みを進める。

現在、CO2分離事業の市場規模は全世界で年間約3兆円と推定されているが、今後新興国の経済発展や中小ガス田開発の増加などに伴い、一層の拡大が見込まれている。

新会社設立後、1年以内を目途に本格的な事業化を目指すという。

■新会社の概要
事業内容:CO2選択透過膜を用いたCO2分離事業、膜の開発・用途拡大
所在地:東京都
資本金:8億円
出資比率:住友化学47.5%、住友商事47.5%、ルネッサンス5%
設立年月:2012年内(予定)

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