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インテージ/SAPジャパンとダッシュボード構築支援サービスを開始

2009年05月15日 / IT・システム

マーケティングリサーチのインテージ(東京都千代田区)とSAPジャパンは5月15日、消費財業界の中堅・中小企業を対象に、企業戦略の立案や業務の実行を支援する情報可視化ソリューションを今月から提供すると発表した。

今回の協業では、インテージが消費財メーカーなどの市場データとそのコンサルティングノウハウを、SAPジャパンは消費財業界でのビジネス経験に基づいた業務アプリケーションのビジネスデータを活用するノウハウをそれぞれ提供。両社が共同で経営者から営業・マーケティング担当者など各種ユーザー層に合わせた業務評価指標の設定と、それらを一元的に画面上でモニタリング・分析できるダッシュボードをSAP Business Objects Business Intelligence上で開発した。

これで施策と効果の因果関係を体系的・視覚的に捉えられるようになり、可視化のみならず、マーケットにおける企業の問題点、課題を瞬時に把握できる「解る化」までに結びつけられるようになるという。

両社はこのダッシュボードの利用で、経営判断からアクションまでをスピーディかつ的確に実行できるようになるとしている。具体的には、企業が保有する売上や利益、費用などSAP ERPに集約されている各種ビジネスデータに、インテージが提供・開発する顧客視点の市場データや、主にマーケティング部門など現場レベルで使われる購買データ、購買行動などのマーケティングデータをSAP Business Objects Business Intelligenceの基盤上で融合。ダッシュボード上で、管理者階層の意思決定視点(構造分解モデル)とアクションに結びつく顧客視点(要因分解モデル)を取り入れた戦略マップが活用でき、計画から実行までのサイクルを効果的に実行できるという。

導入支援サービスの推進と提供は両社で行う。まず経営層、マネージャー層などの特定のユーザー階層や新製品など特定の商品から導入し、効果を検証しながら随時拡張することが可能。これにより、消費財業界の中堅・中小企業に3か月からの短期・低コストの導入などの要望に応えていくとしている。

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