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日本生協連/年間売上1000億円の会員向けECサイト一新

2011年02月22日 / IT・システム

日本生活協同組合連合会(日本生協連)はこのほど、会員向けEC・SNSサイト「eフレンズ」を刷新した。
システムを担当する伊藤忠テクノソリューションズと日本オラクルによると、2011年夏までには、予定されている会員生協への導入が完了し、最大約140万人規模、年間サイト売上高約1000億円、受注点数3億点を越える大規模ECサイトとなる計画だ。
生協では従来から、宅配モデルを中心に全国に会員数を増やして来た。全国の購買生協会員数は現在、日本国内全世帯数のおよそ3分の1にあたる約1860万世帯。日本生協連は、これらを含む全国生協組織約500団体の連合会組織。
「eフレンズ」は、日本生協連の新世代インターネット基盤「CWS(coop-web-standard)」というEC・SNS基盤をもとにした全国会員生協の買い物サイト。日本生協連ではインターネット環境の変化への対応や、組合員の利便性向上などを目的としてこの基盤システムを全面的に刷新し、2010年6月から展開を開始した。
「CWS」は日本生協連がEC・SNS基盤を提供し、全国の生協が機能とリソースを必要なだけ利用してそれぞれの買い物サイトを構築できる、というプライベートクラウド方式で構築した。
これにより、各地域の生協がそれぞれ特売や数量限定販売などのキャンペーンを実施するなど、自由度の高いサイトが構築できる仕組みを実現した。
新システムでは、生協購買事業の発展を長年支えてきた特長の一つである「組合員同士による口コミ」の文化を活かすため、インターネット上でのコミュニケーションを実現するSNSシステム基盤についても、特にEC機能との連携箇所を中心に基盤強化した。
CWSの刷新プロジェクトでは、CTCがトータルでシステムの設計・開発・構築、運用支援、データセンターサービスなどの総合サービスを提供。重要課題の一つであった集中アクセスへの対策として、オラクルのインメモリ・データグリッド・ソリューション「Oracle Coherence」(オラクルコヒーレンス)を採用した。
「オラクルコヒーレンス」は、サイトアクセス集中への対応や拡張性の高いシステム構築実現に大きく寄与し、当初の性能要件を上回る1分間に7000ユーザーまでの処理が可能になった。日本オラクルは自社製品知識と導入実績を活用したコンサルティングサービスの提供を通じて、プロジェクトを支援した。
日本生協連では今後、組合員の変化するニーズに対応し、より便利なサービスを提供するため「CWS」という基盤を活用し、会員生協購買事業への更なる貢献を目指す予定だ。
CTCは今後、「CWS」の安定運用とシステム拡張を支援し、本プロジェクトの導入を通じて得たノウハウを活かして、「オラクルコヒーレンス」を活用したビジネスを推進する。
■「eフレンズ」の活用例:ユーコープ事業連合「おうちCO・OP」サイトhttp://www.ouchi.coop/
問合せ伊藤忠テクノソリューションズ広報部TEL:03-6203-4100

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