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三越/衣料品など動き鈍く、11月は全店売上高8.1%減

2008年12月16日 / 月次

三越(2008年2月期売上高:7739億円)が12月15日に発表した11月の売上報告によると、全店売上高は606億7057万円(前年同月比8.1%減)と振るわない結果に終わった。

日本橋本店以下、全15店舗で前年実績超を記録した店舗はなく、最も売上高の減少幅が少なかったのは鹿児島店の8億212万円(2.8%減)、反対に最も落ち込んだのは日本橋本店の238億6892万円(9.8%減)だった。

商品別売上高では、テナント収入が好調で29億2805万円(166.0%増)の大幅増となった。それ以外の商品はどれも不振で、食料品は181億9933万円(1.3%減)、衣料品は194億1986万円(14.3%減)の大幅減を記録した。

三越によると、11月は防寒商品が本格化せずに低調に推移。衣料では一部婦人用コートに動きが見られるものの全体的に動きが鈍く、紳士衣料も月前半は催事が牽引したが、後半は伸び悩んだ。食品は、お歳暮やクリスマスケーキの予約販売が牽引し好調に推移。各店では催事効果で来客は順調だが、売上を押し上げるには至らなかった。

各店別の状況では、日本橋本店が数量限定ギフトを中心に好調な滑り出しで食品部門は堅調。婦人雑貨もタイツやニットなど防寒着が堅調だった。反面婦人用の厚手のコートなどが苦戦。来客数はほぼ前年並みとなり売上高は90.2%。

銀座店は、クリスマスケーキの受注が前年を上回り食品部門は好調だが、衣料品はコートやジャケットの動きが鈍く全般的に伸び悩んだ。来客数は前年実績を上回ったが、改装工事で一部売場が閉鎖されたため、売上高は93.4%となった。

名古屋栄店は、食品部門ではお歳暮を中心に順調だったが、衣料品や特選雑貨は伸び悩んだ。催事で売上・来客を引き上げたが、前年のセールの反動減もあり、売上高は90.9%となった。

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