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J.フロント リテイリング/大丸、松坂屋ともに売上減、全体で9.8%減

2008年12月16日 / 月次

J.フロント リテイリング(2008年2月期売上高:1兆164億200万円)が12月16日に発表した連結営業報告によると、11月の連結合計売上高は前年同月比9.8%減となった。

売上高は百貨店業が11.2%減、スーパーマーケット業が2.6%増、卸売業が2.4%増となった。その他の事業は26.2%減と最も落ち込みが大きかった。9-11月の累計売上高では、百貨店業が9.3%減、スーパーマーケット業が0.4%減、卸売業が4.5%増となった。その他の事業は25.3%減とやはり最も落ち込んだ。

百貨店業以外の動向では、ピーコックストアの新店効果(新規出店8店舗、閉店1店舗)のかさ上げと既存店の改装効果などで2.6%増。首都圏では1.9%増、関西地区では3.9%増を記録し、中部地区も1.0%増となった。卸売業では大丸興業の電子部品が好調だったものの、その他の事業はJ.フロント建装の大丸東京店改装工事の反動減が影響した。

大丸の営業概況では、全店(16店舗)の売上高は7.5%減。9-11月の累計実績も8.5%減と落ち込んだ。11月の単月実績で前年実績超となったのはららぽーと横浜店(16.1%増)、山科店(1.6%増)、札幌店(2.1%増)、今治大丸(30.9%増)の4店舗のみ。累計実績でもららぽーと横浜店は7.2%増、今治大丸が23.1%増となり、ほかに浦和パルコ店が4.3%増を記録したにとどまった。

11月の商品別動向では菓子(4.6%増)、その他食料品(2.9%増)以外は軒並み前年実績割れとなった。累計実績でも生鮮(0.5%増)、菓子(6.7%増)、その他食料品(0.5%増)、化粧品(2.5%増)など5品目が伸びたのみで、伸び幅も小さかった。

松坂屋の11月の状況は、9店舗の合計売上高は19.1%減と大丸以上の落ち込みとなった。9-11月の累計売上高も10.9%減と振るわず、11月は銀座店が1.8%増(累計実績では7.2%増)を記録したのみとなった。

商品の販売動向では、11月は家具(7.3%増)、その他食料品(8.5%増)の2品目が伸びたのみで、累計実績でも家具の12.4%増、、その他食料品の17.5%増以外は軒並み落ち込んだ。

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