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日本ショッピングセンター協会/既存SC前年比5.6%減と8か月連続で減少

2009年05月25日 / 月次

日本ショッピングセンター協会が5月25日に発表した4月のショッピングセンター(SC)販売状況によると、SC総売上高(推計)は2兆2273億円、既存SC前年比は5.6%減と8か月連続の減少となった。

ただし、全SCベースの前年比は0.3%増となった。前月比(3月は8.3%減)では2.7ポイント改善したことやマイナストレンドにある移動平均値(年間)が前月比で横ばいだったことなど、好材料も見られた。

売上高は定額給付金の一部地域での給付開始、高速道路料金の引き下げなどの景気刺激策や在庫調整の進展など、プラス要素はあったものの、景気全体を押し上げるまでには至らず、プライベートブランドを中心に低価格化が進み客単価が減少したこと、下旬の気温の低下で春物商品の売行きが鈍化したことなども売上減の一因となった。

立地別・構成別動向では中都市の中心(8.6%減)がもっとも減少しており、周辺地域(5.9%減)は、郊外地域(5.1%減)よりは減少した。地域別動向では、中部地方が7.7%減と最も減少幅が大きかった。次いで北陸地方が6.9%減、近畿地方6.0%減と続き、最も減少幅が小さかったのは前月同様北海道地方で1.4%減だった。

キーテナントの動向では、百貨店をキーテナントととするSCが不振で、買い控えによる高額商品、ファッション衣料の売上不振の影響が現れた形となった。

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