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日本ショッピングセンター協会/1月のSC総売上高2兆5097億円

2010年02月23日 / 月次

日本ショッピングセンター協会が2月23日に発表した1月のショッピングセンター(SC)販売状況によると、SC総売上高(推計)は2兆5097億円(前年同月比4.8%減)となり、既存SCの売上高は5.3%減と17か月連続で減少したが、減少幅は12月に比べ1.9ポイント後退した。

年末のセール前倒しによる反動から、バーゲンシーズン本番で売上げが伸び悩んだ。年始と中旬の3連休も動きは鈍かった。来店客数の落ち込み以上に衣料品店を中心とした度重なる再値下げの実施や、節約志向による買い控えに加え、低価格志向が浸透し客単価の下落に歯止めがかからなかったことが影響した。

キーテナントは7.1%減と12月から3.6ポイント下落し、テナント(4.5%減で前月比1.2ポイント減)に比べ後退した。昨年実施されたGMSによる現金還元セールの反動やキーテナントの撤退、キーテナントの売り場の縮小が影響している。一部のSCではテナントの閉店セールによる一時的な売上増や、低価格の品ぞろえをしたテナントは好調との報告があったが、全体ではテナント退店後の空き区画増加による売上減が深刻さを増している。

立地別でみると、周辺地域に立地するSCが4.3%減、特にテナントは3.4%減であり比較的下落率は低くなった。中心地域や郊外地域は5.5%減で、郊外地域は前月に比べ3.6ポイント後退した。

地域別では中部が7.9%減とマイナス幅が著しく、郊外地域が8.2%減だった。北海道は1.4%減、中心地域は0.7%減、郊外地域は0.6%減とマイナスだったが、他地域より改善されている。政令指定都市別で見ると、福岡市が0.7%増、テナントが2.2%増とプラスに転じた。名古屋市は8.7%減、キーテナントは11.8%減と2けた減だった。

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