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資生堂/9月の国内販社売上10%減

2009年10月29日 / 月次

資生堂(2009年3月期売上高:6902億円)が10月29日発表した9月次売上動向によると、国内販売会社売上は10%減となった。

カウンセリング化粧品では、9月発売の「エリクシールシュペリエル レチノバイタル」の初期出荷が好調に推移したが、全体では店頭在庫を前年よりも絞り込んだ影響もあり前年を下回った。セルフ化粧品では、8月発売の新製品「ウーノ フォグバー」や「アクアレーベル」新保湿ライン、「インテグレート」の新色などが好調な実績を収めたが、全体では前年実績に届かなかった。

トイレタリーは、9月発売の新「スーパーマイルド」の出荷が好調に推移したことなどから前年を上回る実績を収めた。第2四半期以降、「マキアージュ パーフェクトグロス」や「ウーノ フォグバー」をはじめとして、既存品と差別化された機能を持つ特徴的な商品がヒットを続けており、チャネル別の注力店を中心に、店頭売上には少しずつ明るさが見え始めている。

海外の販売状況をみると、欧米を中心に化粧品市場は依然として前年を下回る厳しい状況が続いている。第3四半期の海外売上は、新発売したグローバルブランド「SHISEIDO」の最高級ライン「フューチャーソリューションLX」が好調なスタートを切ったことなどにより前年を超える実績を確保。前年比では第2四半期よりもやや上向いた。
 
地域別にみると、アメリカでは北米デパートの化粧品市場が2けたのマイナス成長を続ける中、スキンケアを中心にグローバルブランド「SHISEIDO」が健闘し、前年を上回る実績を収めた。欧州では回復の兆しが見られるトラベルリテール(空港免税店など旅行者向けの事業)が前年並みの売上を確保する一方で、景気減退の影響を大きく受けているフレグランス、プロフェッショナルが弱含み、地域全体では前年をやや下回る実績となった。

アジア・オセアニアでは、前年に北京五輪の影響によって活動が制限されたことに対する反動増も重なった中国を筆頭に、台湾、韓国、タイなどが前年を上回る実績を収め、地域全体でも2けた成長となった。グローバルブランド「SHISEIDO」や「マキアージュ」の新色などが好調に推移しているなか、中国では、デパート専用ブランド「オプレ」の新メーキャップラインも成長を牽引した。 

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