流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





日本チェーンストア協会/4月の販売額は5.5%減の1兆93億円

2010年05月24日 / 月次

日本チェーンストア協会が5月24日に発表した4月のチェーンストア販売概況(会員企業62社、7877店)によると、総販売額は1兆93億円(前年同月比5.5%減、店舗調整後は4.9%減)となった。

主要部門別の概況では、食料品販売額が6217億円と5.9%減(店舗調整後は4.5%減)で、衣料品は1041億円・8.0%減(7.9%減)。住関品は2192億円・2.6%減(4.2%減)で、サービスは39億円・3.0%減(2.0%減)。その他は601億円・6.8%減(5.6%減)だった。

消費者の生活防衛意識や低価格志向に加え、雨が多く気温がかなり低く、17日には記録的に遅い降雪に見舞われるという天候不順から苦戦。総販売額の前年同月比(店舗調整後)はマイナス幅は縮小したものの17か月連続のマイナスとなった。

商品別にみると、食料品では農産品は、野菜が相場高で玉ねぎ、ばれいしょ、大根、白菜、キャベツ、ホウレンソウ、ねぎ、レタス、きゅうり、トマト、ピーマンは好調。もやし、カット野菜も好調。果物は料理提案が奏功したアボカドは好調だが、バナナ、イチゴ、かんきつ、りんごは不調。畜産品は、牛肉、豚肉、鶏肉とも不調。ハム・ソーセージの動きは鈍かった。水産品は、ぶり、ホタテ貝柱、タコ、しじみ、うなぎは好調だが、冷凍エビ、海藻は不調。塩鮭は好調だが、魚卵、一汐開きは不調。惣菜は、焼物、揚物、スナックは好調だが、中華は不調。寿司の動きは良かった。

その他食品は、第3のビール、洋酒、コーヒー、紅茶、菓子は好調だが、気温が低く飲料、調味料や乾麺は不調。洋風デイリーは乳製品、冷凍食品は好調だが、気温が低くアイスクリームは不調。和風デイリーはおでんセットは好調だが、練物、水物、冷麺類、漬物は不調。ベーカリーの動きは鈍かった。

衣料品は、全国的に顕著な低温となったことからジャケットなどの羽織物は良かったが、初夏物商品の動きは鈍かった。紳士衣料は、ジャケット、ワンマイルウェアは好調だが、スーツ、ネクタイ、Tシャツは不調。婦人衣料は、ジャケット、スカート、スパッツは好調だが、スーツ、パンツ、ジーンズは不調。その他衣料・洋品は、子供はロングパンツは好調だが、子供夏物ハーフパンツ、女児夏物ショートパンツ、男児夏物半袖カットソー、子供肌着、紳士夏物肌着は不調。雨が多くレイングッズの動きは良かった。

住関品では、日用雑貨品は、調理用品、和食器は好調だが、ボトル等行楽用品、洋食器、台所用品は不調。子供玩具はキャラクターものを中心に好調だが、TVゲームは不調。文具は好調だが、ペーパー類の動きは鈍かった。医薬・化粧品は、風邪薬、皮膚薬は好調だが、鼻炎薬、制汗剤は不調。マスクは不調。一般化粧品はヘアケアは好調だが、メンズ、フェイスメイク、ボディケアは不調。防虫剤は不調。家具・インテリアは、家具はボード類は好調。寝具・寝装品は羽毛布団は好調だが、敷パッドは不調。インテリアはリビング装飾・照明は好調だが、カーテンは不調。家電製品は、エコポイント関連の薄型テレビ、DVDレコーダーは好調だが、洗濯機、冷蔵庫は不調。その他商品は、自転車は好調だが、スポーツウェアは不調。

サービス・その他では、旅行関連やチケット販売などサービス関連の売上高の総販売額に占める割合は0.4%だった。食堂・喫茶部門売上を除く商品供給高などいずれの売上にも属さないその他売上の総販売額に占める割合は6.0%だった。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧