流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





日本チェーンストア協会/3月の販売総額6.7%減の9761億円

2010年04月22日 / 月次

日本チェーンストア協会が4月22日に発表した3月のチェーンストア販売概況(会員企業64社、7992店)によると、総販売額は9761億円(前年同月比6.7%減、店舗調整後は6.6%減)となった。

主要部門別の概況では、食料品販売額が6141億円と6.9%減(店舗調整後は6.2%減)で、衣料品は1026億円・8.5%減(8.7%減)。住関品は1937億円・5.7%減(7.4%減)で、サービスは38億円・6.1%減(4.8%減)。その他は618億円・4.8%減(4.1%減)だった。

厳しい雇用・所得環境や先行き不安感を背景とする生活者の生活防衛意識や低価格志向に加え、多雨で気温変動が大きい天候不順から苦戦し、総販売額の前年同月比(店舗調整後)は16か月連続のマイナスとなった。

ひな祭り関連では、あられ、ちらし寿司、お彼岸関連では盛り花、カジュアルフラワー、おはぎの動きが良かった。

商品別の動きでは、食料品をみると、農産品は、野菜は玉ねぎ、ばれいしょ、大根、ねぎは好調だが、白菜、にんじんは不調。果物はデコポン類は好調だが、バナナ、イチゴ、りんごは不調。畜産品は、牛肉、豚肉、鶏肉とも不調。ハム・ソーセージの動きは鈍かった。水産品は、ぶり、いかなご、うなぎは好調だが、マグロは不調。魚卵、塩鮭、一汐開きは不調。惣菜は、サラダは好調だが揚物は不調。寿司の動きは良かった。その他食品は、第3のビール、洋酒は好調だが、米、乾麺、調味料、飲料、菓子は不調。洋風デイリーは乳製品は好調だが、アイスクリームは不調。和風デイリーは練物、水物、生麺類、漬物は不調。ベーカリーの動きは鈍かった。

衣料品では、下旬に強い寒気が流れ込み全国的に顕著な低温となったことから春物商品の動きが鈍かった。紳士衣料は、イージーオーダースーツ、ワンマイルウェア、Tシャツは好調だが、ドレスシャツ、ブルゾン、アウターは不調。婦人衣料は、スパッツ、カジュアルパンツは好調だが、フォーマルスーツ、ジャケット、コートは不調。その他衣料・洋品は、女児フォーマル、子供肌着は好調だが、婦人ソックス、紳士カジュアルソックス、婦人靴は不調。雨が多くレイングッズの動きは良かった。

住関品をみると、日用雑貨品は、調理用品は好調だが、行楽用品、食器、台所用品は不調。玩具は男児は好調だが、女児、ゲームは不調。掃除用品、学童文具は好調だが、旅行カバン、ランドセル、ペーパー類の動きは鈍かった。医薬・化粧品は、鼻炎薬、目薬等医薬品、マスク、健康食品は不調。カウンセリング化粧品は好調。一般化粧品はヘアケアは好調だが、ヘアメイク、ボディケアは不調。洗剤は不調。家具・インテリアは、家具はボード類、季節家具は好調。寝具・寝装品は敷パッド、敷カバーは好調だが、布団は不調。インテリアはカーペット、カーテンは不調。

家電製品は、エコポイント関連の薄型テレビ、DVDレコーダーは好調だが、洗濯機、冷蔵庫やインフルエンザの沈静化で空気清浄機は不調。その他商品は、ペット用品は好調だが、自転車、スポーツウェアは不調。

サービス・その他では、旅行関連やチケット販売などサービス関連の売上高の総販売額に占める割合は0.4%だった。食堂・喫茶部門売上をのぞく商品供給高などいずれの売上にも属さないその他売上の総販売額に占める割合は6.3%だった。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧