大丸松坂屋百貨店とヤフーは3月5日、東北の復興を応援する共同企画を開始した。
両社は、上野東北支援実行委員会のメンバーとして、上野の街から東北の復興を支援する取り組みを推進しており、第1弾として5日~11日、松坂屋上野店で、「がんばろう東北!!東北物産展」を開催する。
物産展の開催に先駆け、復興デパートメントを運営するヤフーが支援する「地域横断アカモクプロジェクト」の紹介が行なわれた。
アカモクとは、東北特産の海藻の一種。地域横断アカモクプロジェクトとは、震災前は競合関係であった岩手と宮城のアカモク生産者が、ヤフーと東の食の会の支援のもと、アカモクの認知度向上・市場全体の活性化のために地域の枠を超えて協力し、共同で商品開発・ブランディングを行っていく取り組み。
1つの食材に対して、地域横断という新しい切り口でブランディングすることは、水産業における新しい復興モデルとなるという。今回は、新たにアカモクのデザインを作成し、ゼリー飲料用のパッケージに入った商品などを開発した。
長谷川琢也ヤフー復興デパートメント担当は「復興支援の取り組みとして、隠れた地元産品の発掘を行っている。商品を消費地に紹介し、商品のブランディングを行う支援を、ヤフーとして行っていく」と取り組みを説明した。
物産展では、地元食材だけではなく、地元で親しまれている丼ぶりやラーメン、弁当も販売する。本多大介松坂屋百貨店バイヤーは「O2Oといった大げさな取り組みではなく、松坂屋上野店のお客様に東北の良い商品を知っていただく、きっかけを作りたい。アカモクは、まだ認知度がない商品なので、物産展では、とにかく試食を重視し、商品認知度を地道に向上させていきたい」という。
上野東北支援実行委員会では、今後もさまざまイベントを通じて、東北の復興を支援していく計画だ。
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