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J.フロント、森ビル、住友商事/銀座に300店規模の商業施設

2014年04月02日 / 店舗

J.フロントリテイリング、森ビル、住友商事、L Real Estateは4月2日、「銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業」において、銀座地区最大級となる商業施設を4社一体で運営すると発表した。

<銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業>
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2016年11月に、銀座六丁目10地区市街地再開発組合が、敷地面積約9080㎡に、地下6階、地上13階、約56m、延床面積約14万7900㎡の複合施設を建設。

地下2階~6階、13階の一部に売場面積約4万6000㎡の商業施設を開業する。今回、商業エリアの施設計画と運営を4社一体で推進していくことで合意した。

<再開発地の空撮写真>
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銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業は、中央区銀座にある松坂屋銀座店跡地を含む街区(銀座六丁目10)と隣接する街区(銀座六丁目11)の2つの街区で構成した約1.4haを一体的に整備する再開発事業。

近隣の商業施設である松屋銀座の売場面積は3万2000㎡、銀座三越は3万6000㎡で、銀座で最大の商業施設となる。

<施設の完成イメージ>
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今後、4社でプロパティマネジメント会社を設立し、新会社が「Life At Its Best 最高に満たされた暮らし」をコンセプトにした銀座地区最大級の商業施設を運営する。

ラグジュアリーブランドのほか、ファッション、ライフスタイルのほか、レストラン、カフェなど飲食店、サービス施設を含め、ハイクオリティ・ハイクラスな約250~300のテナントを誘致する予定だ。

<山本良一社長>
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2日、都内で開いた記者会見で、山本良一J.フロントリテイリング社長は「昨年6月に閉店した松坂屋銀座店は、銀座初の百貨店として88年間、営業してきた。日本初の靴履きでの来店、エレベーターの導入、女性従業員の制服の洋装化など、常に常識を超えた新しいことへ挑戦してきた。この松坂屋のDNAを受け継ぎながら、銀座にふさわしいコンセプトを持った全く新しい施設を創造する」

「最高に満たされた暮らしのコンセプトを実現するべく、商品、サービス、環境、プロモーションの質を追求する。物を所有するよりも、本当に良いものを長く使い続ける。日常的な体験よりも、非日常的な体験に価値を感じる人が世界的に増えている。4社の強みを生かし、新しいビジネスモデルを構築したい」とあいさつした。

<2013年6月30日、閉店日の松坂屋銀座店>
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事業には、L Real Estateを傘下に持つLVMH Moet Hennessy-Louis Vuittonも参加。「ルイ・ヴィトン」をはじめとするファッションブランド、時計、香水など、グループで保有・運営する複数のブランドの展開も検討するという。

本紙の取材に対して、山本社長は「従来の百貨店を核店舗とするような施設は想定していない。まだ、計画は検討段階だが、質を伴った専門店をリーシングしていく」と開発の方向性を語った。

施設概要
地区名称:銀座六丁目10地区(東京都中央区)
施行区域面積:約1.4ha
用途:店舗、事務所、文化・交流施設、地域冷暖房施設、駐車場
敷地面積:約9080㎡
階数:地下6階、地上13階
建物の高さ:約56m
延床面積:約14万7900㎡

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