- 関連キーワード
- lawson
- shopping-center
- ららぽーと
ローソンHMVエンタテイメントは11月19日、東京・渋谷の商業施設「渋谷モディ」に新業態「HMV＆BOOKS TOKYO」をオープンする。17日、関係者向け内覧会を開催した。
＜HMV＆BOOKS TOKYO＞
書籍と音楽を融合させたHMV初の複合店舗で、渋谷モディの核店舗として5階から7階までの3フロアに店舗面積約1815m2で出店する。旗艦店の位置づけで、目標年商は17億円。
＜店内＞
書籍・CD／DVD、文具・雑貨、チケットを販売。オープン時の取り扱い商品は書籍約24万～25万冊、CD／DVD約5万点、雑貨2万～3万点、合計で約30万点以上を展開。商品構成比率は、書籍60％、CD／DVD30％、雑貨10％。今後も取り扱い商品数は増やす方針で、将来的には約50万点の商品を展開する予定だ。
＜映画コーナー＞
2015年2月期のローソンHMVエンタテイメントのHMV事業の売上高は約400億円だったが、2018年2月期には売上高600億円を目指す。主力のCD／DVD、音楽関連書籍を展開するHMVは現在51店で、今後も店舗数を維持する。中古レコード／CDなどを展開するHMV record shopは現在1店を5店まで拡大する。
HMV＆BOOKSは、今後の成長業態の位置づけで、渋谷モディを皮切りに、主要都市の駅近く、ロードサイドのショッピングセンター、繁華街などに出店し、2018年2月期末までに10店体制を目指す。300坪～1000坪までの店舗を想定しており、10店で100億円の売上を計画する。
＜5階フロア＞
坂本健社長は「2010年に当社がHMVの経営を引き継いだ時には、残念ながらHMVの渋谷旗艦店は閉店していた。この5年間、いつか渋谷に旗艦店を出店すると考えていたが、単なる専門店ではだめだと考え、書籍と音楽を融合させた新業態を出店した。新しい出会いと発見のあるお店とし、850万人の会員サービスとリアルに商品と出会う顧客接点を活用し、エンタメ流通を提供していく」と語る。
＜6階フロア＞
店舗コンセプトは「LIVE BOOK STORE、LIVE MUSIC STORE、LIVE MOVIE STORE」で、書籍を中心に音楽・映像ソフト、雑貨やチケットなど幅広い商材を取りそろえ、お客へエンタメ、カルチャー、ライフスタイルを包括的に提案する。
各フロアには、イベントスペースを設置。5階は約50人収容の規模で、小規模のトークイベントやサイン会、セミナー、ワークショップを開催。6階は約100人収容の規模で、アコースティックライブ、トークイベント、サイン会を実施。7階は約200人収容の規模で、ミニライブ、試写会、新作発表会などを開催する。
＜7階フロア＞
独自の編集によってカテゴリー分けし展開する売場をさまざまな出演者や組み合わせで表現するライブ、トークショー、セミナーなどのイベントを毎日開催し、年間で1000本のイベントを予定する。7階には、InterFM897のサテライトスタジオ「FM897 SHIBUYA STUDIO」を併設しており、番組と連動したイベントも開催する。
＜FM897 SHIBUYA STUDIO併設のイベントスペース＞
商品単体ではない切り口の企画を通じての提案と、新しいエンタメとの出会いのきっかけとなるイベントによって、お客に驚きと発見を提供する、日々、動きのある店舗として、新しいHMVを表現し、新たな情報発信基地を目指す。
＜食のコーナー＞
5階のテーマは、「世界の食と旅」で、世界の文学や旅のガイドブック、音楽や映画、世界中の食にまつわるレシピ本・小説・コミックや雑貨を紹介する「食コーナー」を設置、フロアに居ながらにして世界旅行が、楽しめるフロアを目指した。
＜A Day in the Life＞
＜Book on Japan＞
旬な商品を提案する新刊・新譜・話題作のほか、その日の一番旬な最新情報を提供するコーナー「A Day in the Life」や海外旅行者向けに、書籍や和雑貨で日本文化を紹介するエリア「Book on Japan」のコーナーを設置した。
＜科学＞
6階のテーマは、「生きるヒント」で、仕事・恋愛・家庭・健康・自然・科学など、人生や生命にまつわるさまざまなテーマへの知識を深め、人生の道しるべとなる映画に出会うことで、生きるヒントを見つけることができるフロアを目指した。
＜HMV別注アイテム＞
オープンを記念し、イベントスペースでHMV別注アイテムを展開。7つの人気ブランドから全18アイテムを限定販売する。
＜男と女＞
「男と女」のコーナーでは、小説、エッセイ、スタイルブック、コミックを取りそろえた、素敵な女性の生き方、きれいになる秘訣を学ぶことができる提案をする。
＜ギャラリー＞
ギャラリーは、写真展・原画展・衣装展など、作家・アーティストやその作品にまつわる企画展示のエリアと位置付けた。オープン時は、AKB48の衣装を展示する。
＜ローソンチケットカウンター＞
都内では初めてローソンチケットカウンターを設置。全国では、HMV広島本通、HMVららぽーと富士見に次ぐ3店目のチケットカウンター。ローソン店頭に設置している端末Loppi（ロッピー）と同様の商品を提供する。
＜ジャパニーズミュージック＞
7階のテーマは「TOKYOカルチャー」で、アニメやコミック、ジャパニーズポップス、テクノロジー関連まで、最前線のカルチャーに関するすべてがそろうフロアを目指した。
アートやデザイン、大人の趣味など、時代を超えるカルチャーのエリアも充実させた。
＜ポップカルチャー＞
ポップカルチャーでは、コミック・ライトノベル・アニメなど日本が世界に誇る「ポップカルチャー」を紹介。
＜大人の趣味＞
大人の趣味では、着こなし、お酒の呑み方、食の嗜みなど、自分だけの「こだわり」を大切にする大人のエリアを目指した。
＜店内サービスの案内＞
スマートフォン向けサービスとしてHMVアプリを提供。お客のスマートフォンで、商品検索、在庫検索、予約、取り寄せだけでなく、視聴もできる。
＜タブレット端末＞
スマートフォンを持たないお客でもHMVアプリを使えるように、タブレット端末を設置。5階8台、6階6台、7階7台、合計21台を備えた。
店内のタブレット端末で、商品位置の案内のほか、イベント情報、ランキング、スタッフのおすすめなどが確認できる。
＜セルフレジ＞
お客の利便性向上のため、セルフレジを導入。5階2台、6階2台、7階3台、合計7台を配置した。
会計が、自分で簡単にできるサービスで、期間限定でアーティストや俳優の声で「いらっしゃいませ」が聞けるコラボレーション企画も予定する。
当日取り寄せサービスでは、約100万タイトルが対応。店頭、スマートフォン、HMV ONLINE、電話で13時までに注文すると、当日19時からHMV＆BOOKS TOKYOの店頭で商品を受け取れる。
インバウンド対応として、免税販売のほか、フロアマップ、店内サインを英語と中国語を併記した。
CD／DVD、書籍の市場動向は厳しいが、HMV＆BOOKS TOKYOのほか、オンラインストア、全国1万店を超えるローソンの店頭などとも連携を図り、顧客接点を拡大することで、売上拡大を図りたいという。
店舗概要
所在地：東京都渋谷区神南1-21-3
渋谷モディ5～7階
TEL：03-5784-3270
店舗面積：約1815m2
営業時間：11時～23時
定休日：不定休
■HMV＆BOOKS
http://books.hmv.co.jp
