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イオン/三菱商事の通販子会社に出資、売上高100億円目指す

2009年08月11日 / 経営

三菱商事とイオンは8月11日、三菱商事子会社のデジタルダイレクトの第三者割当増資をイオンが引き受けることについて協定を締結したと発表した。

「saQwa(サクワ)」のブランド名を冠した通信販売を中心に事業を展開するデジタルダイレクトは、今回の第三者割当増資によって、イオンの連結子会社となる。
 
今回の第三者割当増資引き受けによるイオンの出資は、2008年12月に締結した三菱商事とイオンによる包括業務提携契約に基づく具体的な協業事業の一環。

イオンは、ノンストア事業分野で、オンラインショッピングサイトの「イオンショップ」や、生鮮品を含め実際に店舗で販売している商品を配送する「イオンのネットスーパー」を運営している。カタログ通信販売やテレビショッピングに強みをもつデジタルダイレクトを連結子会社とすることにより、未開拓だった通信販売チャネルを取得。

今後の高齢化社会に向けて拡大が見込まれるノンストア市場での事業展開を強化する。各通販チャネル間の物流やコールセンターなどの共通化を進めることにより、事業全体のコスト削減も図ることが可能となる。
 
三菱商事は、イオンとの協業により、蓄積してきたダイレクトマーケティング機能を発展させ、デジタルダイレクトの事業拡大を図ることを狙う。具体的には、イオンカード会員やイオンの店舗網などの国内最大級の顧客基盤や集客力を活用し、店舗やネット、カタログなどのさまざまな媒体を組み合せることによって、デジタルダイレクトのノンストア市場でのポジションの強化を図る。
 
三菱商事とイオンは、ともにデジタルダイレクトに役員を派遣して事業を運営する。三菱商事が蓄積してきた商品開発やマーケティングのノウハウと、イオンが蓄積してきたインターネット通販や店舗を活用した顧客サービスと商品販売のノウハウを活かしながら、イオン店舗の活用や、イオンカード会員への新サービス提供により、顧客との接点を拡大。デジタルダイレクトの成長を促進し、2011年度には売上高100億円の達成を目指す考えだ。

三菱商事とイオンの包括業務提携の関連記事は下記URLを参照。
https://www.ryutsuu.biz/strategy/a121626.html
 

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