ウォルマート・ストアーズ・インクは1月28日、グローバル調達戦略について、複数の「グローバル・マーチャンダイジング・センター」(以下:GMC)を設置と、経営リーダーと組織体制の変更し、香港を拠点にグローバル規模での商品調達実績のあるLi&Fung(利豊)社との戦略的提携を行うと発表した。
商品の原価低減、商品開発スピードの加速、取扱商品の品質向上について、グローバルな事業規模をさらに積極的に活用する狙いから、関連分野において今後展開する諸施策を発表したもの。
新設するGMCは、調達機能とマーチャンダイジング機能のより緊密な連携を実現すると共に、商品カテゴリーの壁を越えた効率性の追求を可能にする。
グローバル調達戦略全体の中核は、各種プライベート・ブランド商品に関する直接調達の拡大で、現在のウォルマートの商品仕入金額のうち、プライベート・ブランド商品に関する部分の合計は、年間で1,000億ドルを上回る規模となっている。
新たな戦略展開で、サプライチェーン全体で非常に大きなコストの節減が推進を見込んでいる。
これに伴い、西友とウォルマート・ジャパン・ホールディングスの社長兼最高経営責任者を務めるエド・カレジェッスキーが、新たにエグゼクティブ・バイス・プレジデントに就任し、カストロ・ライト副会長の直属として、新設される「ウォルマート・グローバル・ソーシング」部門を統括する。
新戦略の一環として、香港を拠点とするLi&Fung(利豊)社との間で締結する一連の契約に関して最終合意に達し、ウォルマートの調達網の一部の集約・統合が実現するとともに、Li&Fung(利豊)社が新たに設立するウォルマート向け取引の専門会社を通じて、初年度だけでも約20億ドル相当の商品調達を可能にする体制が確保される。
ウォルマートの副会長であるエデゥアルド・カストロ・ライトは、「ウォルマートが事業展開をしている各国向けに全世界から輸入している商品について、その調達の方法を大きく見直す。ウォルマートが社内で保有するリソースを再編し、事業規模のメリットをより積極的に活用し、サプライヤーとの関係を見直して、全世界規模で、さらに競争的な価格設定を推し進めることを可能にし、より低価格で、高い品質の商品をベースに、明快で圧倒的に魅力ある品揃えを実現していく」と説明している。
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