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ファミリーマート/2010年度の中食戦略を発表

2010年03月26日 / 経営

ファミリーマートは3月26日、2010年度の中食戦略を発表した。

重点カテゴリーとして、「三ツ星パスタ」、「Sweets+」、「あじわいFamima Cafe」、「できたてファミマキッチン」の4つを設定する。「三ツ星パスタ」に使用する生パスタについては、新設備を導入し、切り出し製法のフリル状パスタを使用していく。各製造工場ごとに設備を更新して、各エリアで4月から順次展開する。生パスタの売上構成比を現在の11%から15%に引き上げる考えだ。

「Sweets+」に関しては、新商品のエクレアの認知度が高まったことを受け、さきごろ発売したWクリームエクレアをはじめ味種を拡大する。また、地域発の商品取り組みの全国拡大を図る。「あじわいFamima Cafe」は、直近の11か月間で100億円規模の売上高に成長しており、2010年度の日商目標は前年比20%増に設定。好調な商品や定番商品に力を入れる考えだ。「できたてファミマキッチン」については、アジフライや白身フライなど内食分野にも力を入れ、100万食の販売を目標にする。

内食と個食需要への対応として、惣菜と刺身・ミートデリカを強化する。冷凍からホットまで5つの温度帯を有効活用する「五温度帯戦略」として、チルド米飯、冷凍米飯・惣菜、冷凍スイーツに力を入れる。チルド米飯は、全体の構成比を15%に引き上げる。デリカ食品部長の丸山直美執行役員は「チルド米飯については、すでに15%に近づいている」とコメントしている。

<会見にのぞむ丸山直美デリカ食品部長>
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同社は、各自治体などとの取り組みを通じて、地域社会貢献を図っており、その一環として2010年度は、宇和島漁協をはじめとする漁港との協力関係を強化する。産地加工にも取り組む考えだ。地産地消については、すでに各地域の鶏肉、豚肉、牛肉を扱っており、各地域で間に合うような体制を整えたい意向だ。

2010年度の商品本部政策としては、2009年度と同様に「ジェネレーションマーケティング」、「プライスマーケティング」、「リージョナルマーケティング」を推進するほか、「新カテゴリー創造戦略」を追加する。新カテゴリーは、五温度帯を活用し、フレッシュフローズンのなかでも、弁当、デザート、惣菜に力を入れていく。

<2009年度下期の中食を総括>
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「ジェネレーションマーケティング」の焦点は、これまで5%未満だった男性50~65歳や女性50歳代全般。おにぎりや惣菜、サラダを積極的に提案する。「プライスマーケティング」については、従来の二極化から多極化への移行を目指す。丸山執行役員は、「節約志向は次年度も変わらないだろう。麺類と小さな弁当、あるいは寿司といった併売(買)が消費動向のポイントになっている」と述べている。

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