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三越伊勢丹HD/岩田屋を完全子会社化

2009年06月16日 / 経営

三越伊勢丹ホールディングスは6月16日、岩田屋(福岡県福岡市)を10月15日付で完全子会社化することを決め、16日に両社間で株式交換契約書を締結したと発表した。

また、既に伊勢丹が岩田屋の発行済み株式51.58%を保有しているため、10月1日の予定で、岩田屋に係る経営管理と営業支援業務を三越伊勢丹ホールディングスに承継する吸収分割も実施する。これにより、岩田屋の株式は三越伊勢丹ホールディングスがすべて保有することになる。

岩田屋には2002年に伊勢丹が資本参加したが、景況悪化や2011年に博多駅前に競合する複合商業施設が開設されることなどを受け、来店客の期待を上回る販売サービスや営業施策の提供を従来以上のレベルで実現するためには、三越伊勢丹グループの総力を挙げた支援と、福岡エリアでの意思決定を迅速に行える体制が必要と判断。今回の子会社化に至ったもの。

岩田屋は今回の完全子会社化を機に、三越伊勢丹グループの一員として相乗効果を発揮し、福岡エリアでの顧客満足の最大化に努めるという。具体的には、隣接する三越福岡店と連携し、一体運営を実施して福岡エリアでの最大規模の売上高を背景に、競合に負けない魅力的な商業施設作りを行う。

また、両店舗間の人材交流や事務所・物流スペースの共同活用などで業務効率を向上させ、店舗運営コストの大幅な削減を実現する。岩田屋は子会社化後も「岩田屋」の商号を変えず継続して営業する。

このため、岩田屋は10月8日をもって上場廃止となるほか、株式交換でのれんが発生する見込み。

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