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丸善、ジュンク堂書店、大日本印刷/業務提携締結

2009年09月29日 / 経営

丸善、ジュンク堂書店、大日本印刷は9月29日、業務提携契約の締結とともに、丸善、図書館流通センター(TRC)、大日本印刷(DNP)、ジュンク堂書店の4社による経営統合の協議を行うと発表した。

丸善、ジュンク堂書店、大日本印刷の3社はことし3月以降、書籍販売市場の活性化を目的として、各社の経営資源を活用する協業体制の構築について協議を進めてきた。業務提携によって、保有する店舗運営力、店舗開発力、システム・ITに関するノウハウ、物流機能、ブランド力、技術力などの経営ノウハウを共有化し、3社協働で新規サービスの新業態、新企画の開発を行うなどの協業体制を構築、相互発展を目指す考えだ。

具体的な業務提携内容は、店舗事業領域では、人材交流・共同研修等を通じた店舗運営ノウハウの共有、洋書、文具、専門書等に関する商品調達力などの丸善・ジュンク堂各自ノウハウの相互店舗への応用・展開、顧客注文に対する商品の相互融通、POSシステムの統合、共同催事の開催。

さらに、業務提携を推進するための取り組みの一環で、丸善、図書館流通センター(TRC)、大日本印刷(DNP)、ジュンク堂書店4社は、経営統合に向けて、協議を継続していく。

丸善とTRCが、2010年2月1日をめどに、共同株式移転の方法により共同持株会社(社名:CHIグループ)を設立して経営統合を進めることや、共同持株会社設立後3年以内をめどとした、ジュンク堂の共同持株会社グループへの参加などが合意書の内容。

丸善とTRCは、合意書に基づき、2010年2月1日(予定)を期日として、両社の持株会社であるCHIグループを設立することに合意した。丸善、TRC、両社の親会社であるDNPとの間で共同持株会社の設立・運営に関して「新会社の設立及び運営に関する契約書」を締結。共同持株会社のもとで、丸善とTRCの経営統合・事業協力を推進していく。

2008年の書籍・雑誌を合わせた出版物販売額は前年比3.2%減の2兆177億円と4年連続で前年割れとなった。新刊本の返本率が40%台で高止まりするなど、出版流通業界の課題に対する解決への取り組みが求められている。

DNP、丸善、TRC、ジュンク堂の4社は、教育・出版流通事業で、相互に連携を図りながら、業界全体の課題解決に積極的に取り組んでいる。取り組みを推進するためには、TRCが持つIT、物流システム、販売手法に関する高度なノウハウと、丸善が持つブランド力、顧客基盤や店舗事業・出版事業などを共有・融合するのが有効であると判断した。

丸善とTRCが株式移転の方法で共同持株会社を設立することになった。株式移転の効力発生日に先立ち、東京証券取引所に上場している丸善の普通株式は上場廃止となり、共同持株会社の株式について東京証券取引所に新規上場申請が行われる予定。

関連記事は下記URLを参照。
https://www.ryutsuu.biz/strategy/b032418.html

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