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調剤薬局チェーン/医薬品卸の選定理由「納入価が安価」

2011年11月05日 / 経営

矢野経済研究所は11月4日、医薬品流通に関する調査結果を公表し、調剤薬局チェーンの経営幹部調査では、新薬価制度の下での納入価交渉について「満足している」が65%となった。
その要因として「大手調剤薬局チェーンの薬価差要求」、「医薬品卸の戦略ポジションの不在」が挙げ、今後、自社と取引を維持する医薬品卸の条件として、「納入価が安価である」が65%と最も多く、次いで「信頼できる企業である」の61%だった。
なお、薬価差が縮小した場合に取引医薬品卸を選ぶポイントは、「自社に対する取り組み姿勢」が最も多く、次いで「情報提供体制」の順となった。
一方、医薬品卸の経営幹部への納入価交渉では、「大いに不満」が60%と最も多く、次いで「不満」が37%でだった。その理由は、「医薬品卸のシェア依存体質」が最も多く、次いで「医薬品卸業界の価格訴求体質」の順となった。
大手製薬企業各社の仕切価については「加算品目の仕切価を引き上げないでほしい」と「加算外新薬については、競争状態を配慮し、仕切価を設定してほしい」が50%と同数で最も多く、次いで「医薬品卸に配慮した仕切価設定は、今後、期待できない」の40%となった。

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