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鎌倉小町/負債15億円で破産申請の準備

2012年05月22日 / 経営

東京商工リサーチによると、豆腐・湯葉の有名専門業者の鎌倉小町は5月16日、事業を停止して事後処理を弁護士に一任し、破産申請の準備に入った。負債総額は2011年8月期決算ベースで15億1042万円。

豆腐・湯葉の専門販売店「鎌倉小町」の運営を主軸に展開。近年は積極的に事業の多角化をすすめ、豆腐・おからドーナツ店「にゃんこのしっぽ」も展開。2012年4月時点では「鎌倉小町」「にゃんこのしっぽ」を併せて合計約30店舗を運営していた。

しかし、2010年のタイ現地法人設立、富士記念館の買収や新業態「にゃんこのしっぽ」事業における設備投資負担などから、資金繰りが逼迫した。

2011年12月には債権譲渡登記が行われ動向が注目されていた。会社側では再建を図るべく、4月末に45名在籍していた従業員の半数を解雇、また同じく4月末で店舗を大幅に閉鎖し約30あった店舗数を「鎌倉小町」9店舗、「にゃんこのしっぽ」3店舗の合計12店舗に減少させ、事業規模の縮小を進めていた。

5月1日付けで1回目の資金ショートが発生。過去に振り出した手形を買い戻して再度の資金ショートは回避した模様だが、ついに資金繰りが行き詰まり、今回の措置に至った。

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