LOWYA渋谷宮益坂店/トレンド意識したアイデア家具充実、家電・ルームウェアも販売
2025年12月12日 12:27 / 商品
商品企画から製造、販売までを一気通貫で手掛ける家具・インテリアブランドのLOWYA。約1700点以上のアイテムを低価格で実現し、ファミリーからカップル、Z世代の一人暮らしまで幅広い世代からの支持を集めているという。今回、12月19日にオープンする「渋谷宮益坂店」(東京都渋谷区)の開業に先立ち、同店に並ぶ最新アイテム群を紹介する。
LOWYAのビジネスモデルは、企画から販売までを一気通貫で手掛け、旗艦店による集客をメインとする従来のD2C(直販)モデルと実店舗(オフライン)を加えた、OMO型D2Cモデルが特徴。企画、製造、販売から物流、出荷まで一気通貫で行い、海外の委託工場で大量生産することで低価格とデザイン性、実用性を兼ね備えた家具を開発し、コストを削減している。
平均客単価は約2万円、リビング家具を一式そろえても10万~15万円に収まる価格設定とした。どこにでもあるような家具は作らない、EC発のブランドだからこその「機能性家具」を売りにしている。家具の見た目はシンプルで多くの部屋に合わせやすく、「隠し収納」や「変形」などの機能を搭載することで独自性を打ち出す。
総フォロワー230万人を超える公式SNSも自社で運用。LOWYA社員の平均年齢は35歳だが、このうち20代のスタッフ8名で構成された専属チームがSNS運営を担う。特にコロナ禍以降、SNSをフル活用し、「消費者の悩み」に向き合う切り口で投稿しつつ、ユーザーとインタラクティブなコミュニケーションを行うことで、若年層から支持されるブランドの地位を確立した。
シンプルな見た目の家具が多い中、「トレンド感、デザイン性というものは非常に重要視している」とベガコーポレーションの浮城智和社長は話す。
10月下旬に登場したばかりの新商品「ネオレトロ」家具シリーズは、1940~60年代に生まれ、優しい曲線と天然木のぬくもりを基調とした「ミッドセンチュリーテイスト」のレトロな魅力をモダンに再構築したもの。現在、世界的なトレンドになりつつあるという。
現代の暮らしに合わせたサイズ感とシルバーカラーで、機能性と懐かしさを両立。「レトロなのに古臭くない」、「馴染みやすいのに洗練されている」という今の暮らしに調和する新しい定番として全6品を用意した。
サイドボードやテレビ台の収納にある取っ手はプッシュ式となっており、部屋の雰囲気や気分に合わせて凹凸を出し入れできる。
2人掛けのソファスタイル、カウチスタイル、ベッドスタイルの3用途で利用できる「くつろぎ3WAYソファベッド」(税込5万9000円)は、家に置いても違和感ないおしゃれさと実用性を兼ね備えた商品。収納部分は、たったの5秒で座っている部分と同じ高さに組み立てることができるという。
新店の2階には、シリーズ累計販売数5000個を突破した人気商品・推し活収納棚「OSHITERU(オシテル)」も並ぶ。社員がInstagramで、LOWYAの家具を推し活に活用している声や写真を見つけたことから企画をスタートしたもの。プロジェクトチームには推し活中の社員10人が参加。入念な市場調査と細かなペルソナ設定を行い、オタクの知恵を結集して完成させた。
ポスターやタオル、アクリルスタンドなど部屋に飾ったり保管したりするには嵩張りやすい、いわゆるオタクグッズの数々をコンパクトに収納できる。隠すことと見せることを両立させた設計思想となっており、収納できる「祭壇」も用意した。男性にも人気の新色ブラックカラーも登場している。
■家電などインテリア以外もラインアップ
<キッチン家電など>

LOWYAでは現在、家電も全38品展開。雑貨に近いようなアイテムを中心に商品開発を強化している。生ゴミ処理機やスムージーを作れる「ポータブルミキサー」などコンパクトな品が多い。「キッチン周りの日用生活に関連するものから順次、新商品を投入したい」(浮城社長)という。
コードレスで使えるカーペットクリーナー(9990円)は、カーペットにうっかり落としたコーヒーやソースの汚れを吸引するもの。車のシートの掃除などにも使える。
着る毛布「グルーニー」と同じ素材を使ったルームウェアも今年から新登場。ふわふわの触り心地で暖かく過ごせるため、これからの寒い季節にぴったりの品だ。
取材・執筆 古川勝平
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。






