アインHD 決算/5~10月増収増益、さくら薬局グループ入りで・小売も好調
2025年12月15日 11:47 / 決算
アインホールディングスが12月11日に発表した2026年4月期第2四半期(中間期)決算によると、売上高2998億5700万円(前年同期比39.6%増)、営業利益105億1700万円(79.1%増)、経常利益180億8000万円(56.4%増)、親会社に帰属する当期利益44億9400万円(39.9%増)となった。
ファーマシー事業では、高額医薬品の処方により処方せん単価が上昇するとともに、かかりつけ薬剤師・薬局としての機能強化や待ち時間短縮等の患者サービス向上により、処方せん枚数についても堅調に推移している。
DX推進にも注力し、6月には公式アプリ「いつでもアイン薬局」に、政府が提供する行政手続きのオンライン窓口であるマイナポータルから薬剤情報を取得できる「マイナポータル情報」機能に加え、同年11月にはアイン薬局から受け取った薬の情報が自動的にアプリ内の「お薬手帳」に反映される「自動登録」機能を追加した。
そして首都圏や関西圏、東海地方等の人口集積エリアを中心に調剤薬局を展開する「さくら薬局グループ」がグループ入り。M&Aを含め、グループ全体で合計873店舗を出店し、11店舗を閉店、8店舗を事業譲渡したことで、薬局総数は2144店舗となっている。
リテール事業のうち、アインズ&トルペでは、大型店舗の改装に伴う休店による影響を受けたが、前期出店店舗の客数が堅調に推移。加えて、前期から引き続きアジアンコスメや高価格帯コスメ等の売上が伸長し、単価が上昇した。
Francfrancでは、旗艦店2店舗の改装に伴う休店による影響を受けたものの、今夏の記録的な猛暑により小型扇風機「フレ ハンディファン」シリーズの販売数が好調。売上が堅調に推移している。
同期間の出店状況は、アインズ&トルペとして7店舗を出店し、1店舗を閉店したことで、店舗数は101店舗となった。また、Francfrancとして3店舗を出店し、5店舗を閉店したことで、店舗数は163店舗となる。リテール事業における店舗総数は、合計で264店舗となった。
通期は、売上高6460億円(41.4%増)、営業利益283億円(67.7%増)、経常利益265億円(46.6%増)、親会社に帰属する当期利益135億円(45.8%増)を見込んでいる。
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。
