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呉服市場/2012年は3.7%増の3110億円

2013年01月22日 / 商品経営

矢野経済研究所は1月22日、呉服市場に関する調査結果2012を発表した。調査によると、2012年の呉服小売市場規模は前年比3.7%増の3110億円と見込む。

2011年の呉服小売市場規模は、3.2%減の3000億円と推計した。呉服市場は、1981年のピーク時に約1.8兆円あったが、2006年の呉服催事販売大手企業の倒産と過量販売の社会問題化を契機に縮小傾向にある。

催事販売の縮小以降、クレジット・信販会社の顧客審査が厳しくなったこともあって、ほとんどの企業が店頭に軸足を置く戦略をとっている。

大手専門店チェーンでは、ここ数年活発に行われていた既存業態の単純なスクラップが完了しており、多くの企業で収益力のある好立地への移転に前向きである。

ほとんどの企業が店頭販売の強化を戦略の核に置いており、特に、若年層をターゲットとする新規顧客獲得が最大の戦略となっている。また、既存顧客向けサービスを充実させることで客数が前年対比で増加に転じる企業もあって、明るい兆しが現れているという。

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