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電子書籍サービス/2017年に3.7倍の2343億円規模に

2013年02月13日 / 商品経営

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富士キメラ総研は2月12日、ブロードバンド・モバイルサービスの国内市場調査を発表した。

調査によると、電子書籍サービスは2012年度で654億円の市場規模を見込むが、2017年度には2011年度対比で3.7倍の2343億円に拡大する見込みだという。

電子書籍サービスは、書籍・雑誌などをデジタルコンテンツ形式で提供するサービスを対象とした。これまでは、提供コンテンツが限られていたことや、閲覧に適した端末の普及が進まなかったことから限定的な市場であった。

2010年度以降、電子書籍の閲覧に適した端末であるスマートデバイスや電子書籍専用端末の市場が立ち上がり、コンテンツ不足に関しても大手を中心に出版社11社が電子書籍化の推進を目的とした出版デジタル機構を設立するなど、解消が予想される。

今後は、端末の普及とコンテンツの拡充により市場が拡大すると見込む。これまでのサービスはPCや、フィーチャーフォンなど端末別に提供されていたが、スマートフォン、タブレット端末などの普及により、サービスのマルチデバイス対応が進んでいる。

特に、スマートフォンはマルチデバイス向けサービスにおけるメインデバイスとして利用されており、2012年度は市場の25%を占めると見込まれ、2014年度は50%以上、2017年度に70%以上を占めると予測する。

2012年度には「Kindle」「Kobo Touch」など専用端末の展開や、Apple、Googleによる7インチタブレット端末の投入など端末市場も動きが見られ、電子書籍専用端末・タブレット端末向け市場も拡大が予測される。

画面サイズも大きく高精細な画像表示が可能なタブレット端末では、絵や写真が中心のコミック、写真集、雑誌などで、専用端末に関しては文字が主体の小説やビジネス書で活用されると予想されるという。

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