流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





東果広島青果など3社/破産手続き開始、負債34億円

2013年12月05日 / 経営

帝国データバンクによると、東果広島青果とグループの広島荒神青果、フレッシュフードシステムの3社は、11月26日に広島地裁から破産手続き開始決定を受けた。

負債は、東果広島青果が約20億7000万円、広島荒神青果が約10億5000万円、フレッシュフードシステムが約2億8000万円、3社合計で約34億円。

東果広島青果は、1974年1月設立の青果物卸売業者。広島中央卸売市場東部市場の開設にあわせて青果物卸売業者2社が新たに東果広島青果を設立し、市場内卸売業者として事業を開始した。

エリア内の青果物仲卸業者、組合員約130社に対する供給窓口として市場をコントロール、馬鈴薯、タマネギ、キャベツなどの野菜のほか、リンゴ、みかん、ぶどう、イチゴなど、幅広い青果物を取り扱い、地元広島県のほか、北海道、熊本県などを主力エリアに全国へ販路を構築、入出荷ともに伸びた94年3月期の年売上高は約98億3400万円となっていた。

その後、流通ルートの多様化や市場価格の変動の影響を受けて、業績は緩やかに下降を続け、2008年3月期の年売上高は約67億9100万円にまでダウンしていた。

こうしたなか、実質的な財務内容は債務超過に陥っているにもかかわらず、借入金や貸付金の一部を決算書類に反映させないなど、虚偽の決算報告を行っていたことが発覚、2012年7月20日に農林水産省より卸売市場法に基づく改善措置命令をうけて、対外信用が著しく低下していた。

各取引銀行、取引先、関係機関への状況報告、支援を要請するなか、今年5月に青果物輸入販売大手フレッシュMDホールディングス傘下のアインバンドホールディングスが今年1月に設立したTOKA(広島市安芸区)に事業譲渡した後、整理を進めていた。

広島荒神青果は、1957年12月設立、近年はグループの不動産管理を手がけていた。フレッシュフードシステムは、2005年5月設立の青果物の卸・小売業者で地元スーパーマーケットなどへ販路を構築していたが、TOKAへ事業譲渡していた。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧