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銀座伊勢由/破産手続き開始決定、負債31億8000万円

2014年01月28日 / 経営

帝国データバンクによると、銀座伊勢由は1月22日、東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。

負債は、債権者約334人に対し約31億8089万円。債権届け出期間は2月26日までで、財産状況報告集会期日は5月19日午後1時30分。

1877年創業、1950年11月に法人改組した老舗の衣料品製造、卸、小売業者で、中部地区では中堅の規模を誇っていた。

自社でデザイン・企画を行い、外注100%利用で製造した自社ブランドの婦人カジュアルウェアを主体に子供服も取り扱っていた。

卸部門では大手スーパーや衣料品小売業者などを得意先として、小売部門では全国の大手スーパー内などで「apartment market」などの店舗名で全国37店舗を展開。

岐阜県岐阜市に物流センターを有するほか、東京にも拠点を設置、2008年8月期は年売上高約58億1800万円を計上していた。

しかし、不況の影響による消費の落ち込みや低価格志向の強まりに加えて、安価な製品の流入による競合激化などで業況は低迷。2013年8月期の年売上高は約36億2500万円にまで落ち込み、4期連続の最終赤字を強いられ、債務超過の状態が続いていた。

その後も業況に回復は見られず、出店資金などの借入負担も重荷となり資金繰りが悪化。金融機関からの支援も限界に達し、最近では支払い遅延が続いていた。

取引先が債権譲渡登記や根抵当権を設定するなど信用不安が広がり、先行きの見通し難から2013年12月30日に東京地裁へ破産を申請していた。

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