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スエヒロ商事/破産手続き開始決定、負債9億7200万円

2014年02月12日 / 経営

帝国データバンクによるとスエヒロ商事(資本金6250万円、東京都中央区日本橋本石町3-3-15、代表上嶋棟一郎氏)は2月7日、東京地裁へ自己破産を申請し、同日、破産手続き開始決定を受けた。

同社は、1935年12月創業、197575年6月に法人改組。1910年に大阪で誕生した「ビフテキのスエヒロ」をルーツとして、東京・日比谷のレストラン「スエヒロ」の事業を77年に継承し、ステーキレストラン「銀座4丁目スエヒロ」として高い知名度を獲得していた。

レストラン事業のほか百貨店や通信販売などで同ブランドの総菜・食品販売事業なども展開し、2009年12月期には年売上高約16億1000万円を計上していた。

しかし、近年は長引く不況や東日本大震災に伴うレストラン事業の低迷、飼料用藁の放射能汚染問題に伴う食肉の風評悪化などの影響から業績が悪化。

デフレ下での消費低迷もあって、2012年12月期の年売上高は約11億8900万円に減少し、欠損計上を強いられていた。

この間、百貨店のカタログギフト向け販売や通信販売事業を関連会社(当時)に移管。

近時は、競合の激化などからレストラン事業、総菜事業ともに苦戦を強いられ、連続赤字を余儀なくされるなど資金繰りが悪化し、「銀座4丁目スエヒロ新宿店」「航空会館スエヒロ」などの店舗も相次いで閉鎖。

仕入先に対する支払いにも支障をきたしていたなか、2014年1月までに「御殿山ガーデンレストラン」など主要事業を別会社に譲渡し、業容が大幅に縮小していた。 負債は約9億7200万円。

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