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銀座伊勢由/自己破産

2014年01月06日 / 経営

帝国データバンクによると、銀座伊勢由(資本金5000万円、名古屋市中区丸の内1-5-5、代表天明義彦氏、従業員70名)は、12月30日に東京地裁へ自己破産を申請した。

同社は1877年創業、1950年11月に法人改組した老舗の衣料品製造、卸、小売業者で、自社でデザイン・企画を行い、外注100%利用で製造した自社ブランドの婦人カジュアルウェアを主体に子供服も取り扱っていた。

卸部門では大手スーパーや衣料品小売業者などを得意先として、小売部門では大手スーパー内などで「apartment market」などの店舗名で全国37店舗を展開。

岐阜市に物流センターを有し、東京に拠点を設置するなど、2008年8月期の売上高は約58億1800万円を計上していた。
 
しかし、不況の影響による消費の落ち込みや低価格志向の強まりに加え、安価な製品の流入による競合激化などで業況は低迷。

2013年8月期の売上高は約36億2500万円にまで落ち込み、4期連続で最終赤字となり、債務超過の状態が続いていた。

その後も回復せず、出店資金などの借入負担も重荷となり資金繰りが悪化。

金融機関からの支援も限界に達し、最近では支払い遅延が続いていた。また、取引先が債権譲渡登記や根抵当権を設定するなど信用不安も広がり、先行きの見通し難から今回の措置となった。

負債は、2013年8月期末時点で約29億9100万円。

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