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国内時計市場/2017年は6590億円に拡大

2014年01月30日 / 商品経営

矢野経済研究所は1月30日、国内時計市場に関する調査結果2014を発表した。

調査によると、2017年の国内ウォッチ小売市場は6000億円(2012年比13.6%増)、国内クロック小売市場は590億円(14.8%増)、それぞれを合算した国内時計小売市場を6590億円(13.8%増)と予測する。

国内ウォッチ小売市場は、インポートウォッチの好調が持続することに加え、国内メーカーの高級化シフトが奏功することで市場全体が拡大に向かっていく。国内クロック小売市場は、国内メーカーの高い技術力を活かした付加価値商品開発の推進により、新しいマーケットが創出されるという。

2012年の国内ウォッチ小売市場は5281億円(前年比18.4%増)、国内クロック小売市場は514億円(4.5%減、いずれも日本時計協会資料)となった。

国内ウォッチ小売市場は景気回復期待の高まりから消費マインドが上向き、買い控えから解放された顧客が戻ってきたことで高価格帯から低・中価格帯と幅広い価格帯で好調な売れ行きを示した。

特に、国内メーカー品およびインポートウォッチの高価格帯商品の売上拡大が顕著となり、本格的な伸長トレンドに突入した。

2012年の国内ウォッチ小売市場の内、輸入品は20.0%増の4050億円(日本時計協会資料)と2桁成長を果たし、また輸入品の約87%と大半を占める「欧米からのインポートウォッチ小売市場規模」も、22.1%増の3542億円と2桁成長を持続した。

株高で資産を増やした富裕層の高揚消費と、景気回復の期待感から出現した30~40代の若い世代の顧客拡大、リユース(中古)マーケットの活性化、女性向け機械式時計の販売増などにより市場の底上げが図られたことが大きく影響した。

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