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国内時計市場/2009年度は30.9%減の4405億円

2010年11月12日 / トピックス商品

矢野経済研究所は11月11日、国内時計市場の調査結果を発表した。調査によると、国内時計市場は2007年以降3年連続マイナス成長、2009年は前年同期比30.9%減の4405億円と近年稀に見る大幅縮小を記録した。
2009年の国内ウォッチ市場は小売金額ベースで3861億円(32.3%減)、国内クロック市場は、544億円(19.2%減)と両者ともに大幅縮小した。特に国内時計市場全体の約88%(小売金額べース)を占める国内ウォッチ市場の大不振が、市場全体を押し下げた結果となった。
主要分野別では、国内ウォッチ市場の約7割を占めるインポートウォッチ市場が大苦戦、2008年健闘の国産ウォッチ市場も過去8年間で初めて”2桁割れ”を記録し、市場縮小のスピードが加速した。
2009年のインポートウォッチ市場は小売金額ベースで36.4%減の2835億円と大幅縮小を記録した。同市場の約85%と大半を占めるスイスからの高級機械式時計を中心とした欧米からのインポートウォッチブランド市場の急激な冷え込みが市場縮小に拍車をかけた。
2009年は「国内富裕層」「ブランド志向の強い中産階級層」「海外からの富裕層観光客」全ての需要が大幅にダウンしたことが大きく影響した。
2008年健闘を果たした国産ウォッチブランド市場も2009年は1026億円(17.6%減)と2桁割れを記録し、国内ウォッチ市場は近年類を見ない大幅縮小を記録した。
調査期間は2010年8月~10月で、調査対象は時計業界に携わるメーカー・卸、海外企業現地法人、輸出入業者や小売業。調査方法は、専門研究員による直接面談や郵送アンケートを併用した。
■国内時計市場に関する調査結果2010http://www.yano.co.jp/press/pdf/704.pdf

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