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三越伊勢丹/来年、上期にブライダル事業を発表

2014年11月20日 / 経営

三越伊勢丹ホールディングスは11月20日、顧客のライフイベントを軸とした新規事業を立ち上げると発表した。同日、都内で開いた中期経営計画説明で大西洋社長が明らかにした。

<大西社長>
大西社長

具体的な事業計画を策定中で、来年の上期を目途に正式に発表する予定だ。百貨店では婚約指輪・結婚指輪の販売、引き出物の紹介・提案などをしているが、明確にブライダルを打ち出したサービスがないことに着目した。

婚約から結婚式までをトータルで提案。商品、式場、披露宴のメニュー、引き出物などを一括でサポートする体制を整える。

これまでも、百貨店内で個別に商品部門ごとにブライダル対応をしているが、さまざまな商品部門を回る必要があり、ブライダルを軸としたサービスの提供体制が整っていなかった。

式場運営、披露宴のメニュー提案など、三越伊勢丹にないノウハウも必要なため、外部企業との連携を検討。ブライダル事業にノウハウを持つ会社のM&A、共同出資による合弁会社の設立、ブライダル事業に精通した人材の受入などを想定する。

既存百貨店では、上層階の効率運営も課題となっており、将来的には、百貨店の上層階部分に式場を設ける可能性もあるという。

新規事業開発を担当する久保田佳也執行役員は、「百貨店には、生活雑貨や食品を含めさまざまなコンテンツが詰まっている。既存のブライダル提案では、引き出物の選定でも限られた商品しか選べないなど限界もある。百貨店のもつ品ぞろえの幅広さも生かし、ゼロベースでまったく新しいブライダル事業を目指す」と語る。

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