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くすりの福太郎/調剤薬局で薬剤服用歴を不適切管理

2015年02月12日 / 経営

ツルハホールディングスは2月12日、子会社のくすりの福太郎の一部の調剤薬局で、薬剤服用歴を適切に管理していない状態で診療報酬の請求を行っていた疑いがあると発表した。

朝日新聞から1月19日、くすりの福太郎と自社に対して、くすりの福太郎の薬剤服用歴の管理に関し質問状が届いた。

これを受け、ツルハHDが20日~21日に、くすりの福太郎本社に対し、質問状の指摘が事実であるか否かの聞き取り調査を行った結果、2013年3月に相当数の電子薬歴システムへの未入力があったことが判明し、管理体制に問題があることが分かった。

ツルハHDは、事実関係の把握を最優先とするべきと判断し27日~31日に、くすりの福太郎の10店で、2014年11月分の受付処方せんを対象とする第一次緊急調査を実施した。調査結果は現在精査中で、30日には、厚生労働省に対し、調査途中報告を実施した。

2月9日に、堀川政司社長をトップとする対策本部を設置。くすりの福太郎全調剤薬局を対象とした薬剤服用歴の調査を3月末までに完了させることを目標とし、原因の究明と関係者の処分を含めた、くすりの福太郎の新体制の構築を含む、再発防止策をまとめる。

調査の結果、すでに請求した診療報酬のうち、適切でない請求が判明した場合は、その請求に基づく診療報酬について自主的に返納をする。

今回の事態を受け、各事業会社の調剤監査を担当する部署を社内に早急に設置し、併せて前述の調査結果を踏まえた具体的な再発防止策を講じる。

なお、他の子会社、ツルハ、リバース、ウェルネス湖北、ハーティウォンツの調剤薬局では、薬剤服用歴の管理をはじめとする調剤薬局の運営について、適切に管理していることを確認しているという。

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