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コマレオ/ガソリンスタンド・ホームセンター等経営、民事再生で負債39億円

2015年12月14日 / 経営

帝国データバンクによると、コマレオは12月14日、山形地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日、監督命令を受けた。負債は債権者約223人に対して約39億円。

同社は、1956年9月に石油製品と日用雑貨品小売を目的に創業、同年12月に法人改組した。ガソリンスタンドのほか「コマレオ」の店舗名でホームセンターを展開し、積極的に事業を拡大。

さらに、パチンコ店、酒類ディスカウントストア、飲食店など経営の多角化を図り、同地区の流通業者としてはトップクラスの規模に成長していた。

事業の主力であるガソリンスタンドは独自の仕入ルートによるノンブランド店舗を展開。1995年には福島県福島市にパチンコ、物販、飲食店ほかの各種サービスを行う総合アミューズメント店舗「コマレオプラザ」を建設して注目され、近年のピークとなる2002年2月期には約94億7900万円の年売上高を計上していた。

しかし、市況の変化や同業者との競合激化から物販部門が振るわず、約20億円を投じて建設した「コマレオプラザ」など、各店舗での採算が悪化。

ここ数年は赤字決算が続くとともに、過年の投資負担が回収できない状況となっていた。その後も、各部門における同業者との競合激化から経営環境は好転せず、2015年2月期の年売上高は約63億円にとどまり、損益面も3期連続となる経常損失を計上、債務超過に陥っていた。

融資を受けていた金融機関が今年3月に債権回収会社に債権を譲渡。同社が銀行口座を差し押さえ資金決済に誤算が生じたことから、自力での再建を断念し今回の措置となった。

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