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ホームセンター小売市場/2014年度は1.3%減の3兆9260億円

2015年09月10日 / 商品店舗経営

矢野経済研究所は9月10日、ホームセンター小売市場に関する調査結果2015を発表した。調査によると、2014年度の国内のホームセンター小売市場は4兆円を目前に横ばい、微減傾向が続いた。

日本ドゥ・イット・ユアセルフ協会によると、2014年度の国内ホームセンター小売市場規模は、前年度比1.3%減の3兆9260億円とマイナス成長となった。

マイナス成長は、消費税増税前の駆け込み需要の反動減、特に2013年の秋から顕在化していた住宅リフォームなどの高額商品需要が2014年4月以降に一気に冷え込んだ影響などによる。

国内のホームセンター小売市場は中長期的にみれば人口減少に伴う需要の縮小があり、短期的にも店舗フォーマットや取扱商品の同質化により、GMSやスーパー、ドラッグストア、100円ショップなどの他小売業態との販売競争が激化していくことへの懸念がある。

店舗の新規出店数の減少や、1店舗あたりの売上高が減少基調にあることを考えても、同市場は横ばい、あるいは微減で推移していくものと考える。

国内のホームセンター小売市場は、人口減少や他小売業態との競合激化などにより市場環境がより一層、厳しいものになっていくことから、今後の成長機会への取り組みはホームセンター事業者各社に必要不可欠であると考える。

近年は、PB・オリジナル商品による他社との差別化戦略や、独自の店舗フォーマット確立を目指した新規出店の進展、インターネット通販の展開などの新たな販路拡大の取り組みが注目されている。

取り巻く市場環境の厳しさや建築費高騰もあり、ホームセンター事業者各社は基本的に新規出店を抑制するスタンスにあるが、2015年度は一部の好調な大手事業者において積極出店がみられ、また業績についても多くの事業者が前年度に比べ微増に推移する見通しをあげている。

2015年度の国内ホームセンター小売市場規模は1.0%増の3兆9650億円と予測する。

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