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モスフード/コンビニにない商品・サービスを強化

2015年12月03日 / 経営

モスフードサービスは、手作り感、鮮度感、素材を打ち出した商品開発を強化する。

<櫻田会長兼社長>
櫻田会長兼社長

12月3日、都内の本社で行った新商品発表会で、櫻田厚会長兼社長は「外食産業がやるべきことは、コンビニがやれないことをやることにある。店内調理の手作り感、新鮮さ、大量に仕入れられない素材を使う商品は、コンビニではできないことで、唯一、外食が生き残っていくパワーになる」と述べた。

12月8日から2016年3月下旬まで販売する、とびきりハンバーグサンド「傑作ベーコン」(税込550円)は、イタリアの生ハムに使用する豚を国内で加工したベーコンを使用した商品で、手作り感や素材感を打ち出した。

弁当、ドーナツ、コーヒーなどをコンビニが強化する中で、外食産業との競合も発生している。

櫻田社長は「プレミアム感のある商品、新しい業態、モスバーガーの既存店の強化が必要だ。リアルな加盟店の声も聴いてこれらの課題に取り組んでいる」と語る。

イートイン併設のコンビニが増え、店内で飲食を楽しむ店舗の増加にも触れ「サービスの部分も強みの一つだ。外食は、人が人に商品を提供して、そこに何か、ぬくもりのあるシーンがある」と述べた。

コンビニは画一化と標準化をノウハウとしているが、外食は数百、数千の単位で店舗のカスタマイズもできる。個別のお客のカスタマイズのオーダーにも対応することで、一人のお客だけの価値も提供できるという。

「カスタマイズすることができなければ、数百、数千のチェーンでは、コンビニに太刀打ちできないと思っている」と語った。

モスバーガーの店舗数は、減少傾向にあるが、現在は既存店の1店1店を良くする時期と位置付けている。フランチャイズ加盟店のオーナーの世代交代もある。

オーナーの平均年齢は現在、約58歳程度だが、世代交代が進み、若返りつつあるという。あと数年は、店舗は減少傾向が続くものの、2年後からは年間で10~20店を出店する体制を目指す。

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